11月1日 霜月(しもつき)
ご機嫌よろしゅうございます。
今日から十一月。
十一月の異名を「霜月」と呼び
「霜降り月」の略された形であるなど
諸説あります。
茶の湯ではこの霜月が、お正月に並び
大変めでたい月とされています。
一つには、風炉の時期閉じていた炉を開く
「炉開き」があること。
またもう一つ、八十八夜に摘まれ茶壺に
納められていた茶葉を初めて使う
「口切」を行うことにあります。
この二つについては、後日触れたいと思います。
またあまり知られていませんが、
毎年11月1日は「紅茶の日」でもあります。
1791年(寛政3年)の11月1日に、
伊勢の国(現・三重県)出身の船頭・大黒屋光太夫が、
ロシアの女帝・エカテリーナ2世のお茶会に招かれ、
日本人として初めて本格的な紅茶を飲んだ
ことに由来するそうです。
紅茶も緑茶も、製造過程が異なるだけで
本来同じお茶の木からできています。
日本人が紅茶という新しいお茶の形に出会った
日でもあるのですね。
皆様ごきげんよろしゅうございます。
いよいよ11月になりました。
日本の暦では11月を霜月と言います。
今日は霜月の語源などについてお話し致します。
《暦:霜月》
「霜月」の語源は『奥義抄』の中に「十一月(しもつき)、霜しきりにふるゆえに、霜降月というを誤れり」とあり、霜降月の変化したものと言われています。
また霜月の他にも、神帰月、神楽月、雪待月、仲冬、子月、つゆこもりの月、雪見月、広寒月、食物月など様々な名称があります。
この中で特徴的なのは、食物月(をしものつき)です。
霜月の語源も、この食物月が縮まったとする説があります。
11月には新嘗祭などの収穫を祝う行事が多くあり、それらを食べる月として「をしものつき」という名が付いたと言われています。
そして普段一般的に誰もが使用する「食物(たべもの)」という言葉ですが、これはもともとは「多米都物(タメツモノ)」といい、米などの収穫物にあてられたものです。
魚や鳥などの類は「美物(ビブツ)」といい、その点からみても、「収穫」ということを意識して11月の名称を「食物」としたことに、昔の人々が霜月を感謝の月として大切にしていたことが分かります。
美味しいものが増える季節。
体調管理にも十分お気を付け下さい。