11月 11日(金)能と茶の湯

2016-11-11 UP

11月 11日(金)能と茶の湯
「筒井筒」

ご機嫌よろしゅうございます。

先週は能「井筒」をご紹介しました。
今日は高麗茶碗の中でも第一の格を持つ
井戸茶碗の中でも昔より特に声価の高い名物手井戸
「筒井筒」(重文)の茶碗をご紹介します。

「筒井筒」の銘は、もと筒井順慶が所持し、
茶碗が深めで高台が高いところから「筒井の筒茶碗」
といわれたと伝えられています。
筒井筒は順慶が秀吉に献上し秘蔵されていました。
しかしある日の茶会で近侍の小姓が誤って取り落とし、
5つに割ってしまいます。
激怒した秀吉が小姓を手打にしようとしたところ、
茶会に招かれていた細川幽斎が、

筒井筒五つにわれし井戸茶碗
とがをばわれに負ひにけらしな

と詠んだことで、秀吉の機嫌もたちまち直り
小姓は一命を取り留めた逸話が残っています。

細川幽斎は古今伝授を受けた歌道の大家で、茶の湯
や能にも非常によく通じた武将でした。

ちなみに秀吉も大変能を愛したことは以前にも
ご紹介しましたが、秀吉四十七番の所演の記録のうち
この「井筒」を三番舞っています。

光琳茶会

2014-2-22 UP

2月22日 光琳茶会

ご機嫌よろしゅうございます。

本日と明日、二日間に渡り
熱海MOA美術館で光琳茶会が開かれます。

この美術館には光琳屋敷と呼ばれる建物があります。

これは重要文化財である小西家文書(文化庁蔵)
の中に含まれる、光琳筆の図面や大工仕様帖等
の資料を基にして
MOA美術館内に復元された建物です。

ここで光琳が晩年「紅白梅図屏風」
を描いたといわれています。

この「紅白梅図屏風」は国宝に指定されており
毎年2月の期間のみ、
ここMOA美術館で観ることができます。

【告知】

福岡中洲大洋

大好評につき

映画 父は家元の上映が3月7日まで

延長が決まりました。

 

映画 父は家元 公式ホームページ