三条西実隆(さんじょうにしさねたか)

2014-10-3 UP

10月 3日 三条西実隆(さんじょうにしさねたか)

ご機嫌よろしゅうございます。

今日は三条西実隆についてのお話を。

享徳4年(1455)4月25日生まれ。
飛鳥井雅親(あすかいまさちか)に和歌をまなび
四十七歳で宗祇(そうぎ)から古今伝授をうけます。
一条兼良(かねよし)からは古典学を学び、
和漢の学に通じた当時最高の権威・文化人
として知られました。

茶の湯においては、利休の師匠であり連歌師でもある武野紹鴎が
実隆に和歌を学び、「詠歌大概序」の講義を受け
茶の湯の極意を悟ったと言われています。

また聞香にも優れ、後柏原天皇から
「御香所預(ごこうしょあずかり)」にも任じられました。
御家流香道の祖とも言われます。

天文六年(1537)の10月3日 83歳でなくなります。

最後に実隆の和歌を一首ご紹介します。

花も木もみどりに霞む庭の面(も)に
むらむら白き有明の月        「雪玉集」