1月9日 (金)平成27年度 遠州茶道宗家 稽古照今
点初め(たてぞめ)
ご機嫌よろしゅうございます。
いよいよお茶の新年の行事
点初めが始まります。
例年大勢のお客様、門人で賑わうこの点初め
一服の茶と共に、同座する皆様と
その心を通わせる
皆様に新しい年を迎えた喜びを感じていただ
けるよう宗家及び門人一同精一杯のおもてなしで
皆様をお迎えしています。
さて、お家元に点初めに向けて一言頂きました。
「昨年は映画『父は家元』を皮切りに、
茶道テディベアなど、様々な分野との交流を持ち
遠州流茶道の幅を広げてきました。
今年はそれに満足せず、更に新しい事に
挑戦する姿勢を持ちたいと思います。
その心構えを点初めの掛け物で表したいと
思っています。
その一方御題の「本」に基づき、
茶の湯本来の源を探究してゆきたいと思っております。」
点初めにお越しになる皆様
是非お家元のお話に注目して新年初の
お茶をお楽しみ下さい。【
8月 29日 遠州公の白
ご機嫌よろしゅうございます。
8月8日に、遠州公が抹茶の製法を
「白茶」に戻したお話をいたしました。
そして織部の緑
これには茶人の好みが反映されています。
それぞれの茶人の好みをシンプルに色で表すとするなら
利休の「黒」
織部の「緑」
遠州の「白」
とお家元は表現しています。
全てを包有する、他の存在を許さない「黒」
己の感性を先鋭に表した「緑」
「黒」も「緑」をも受け入れることのできる「白」
利休、織部の茶は己の精神.主観性を追求するもの。
それに対して
遠州はその日のお客様に合わせて
その好み・趣向を考え、道具の取り合わせを自在に
変えるなど相手の心を映した茶でした。
オリンピック招致で話題となった
「おもてなし」の日本の心ですが、
茶の心、とりわけ
この遠州公の「白」の好みが生きているような気がいたします。
8月14日「徹底解剖 茶道テディベア4」 ご機嫌よろしゅうございます。
茶道テディベアの魅力のご紹介も。
4回目を迎えることができました。
第4回は、いよいよ、『茶道テディベア』固有の魅力について、ご紹介したいと思います。
全長:22センチメートル(子猫ちゃんくらいのかわいい大きさです。)
素材:シルク/ポリエステル/コットン(シルクの入った素材はシュタイフ社でも珍しい!)
瞳はツヤツヤの真ん丸。
大切に手に持ったお茶碗とチラリとのぞく帛紗が茶道の象徴です。
ピンクの振袖のお柄は小堀遠州公より430年続く遠州流茶道の家紋、
七宝花菱文。 七宝紋は輪違い紋ともいわれ、無限に連鎖する平和や円満を意味する 輪の交叉から成る文様のため、「世界中の財宝」と「無限の子孫繁栄」を 表す吉祥文様(とても縁起の良いおめでたい文様)として好まれて参りました。 とてもかわいいテディベアでございます。
詳細は、下記URLでご覧くださいませ。楽しみにお待ちいたしております。
http://enshuryu.sakura.ne.jp/shop/html/products/detail.php?product_id=6
専用ダイヤル 03-6228-1208
8月11日 徹底解剖茶道テディベア
ご機嫌よろしゅうございます。
先日発売されました『茶道テディベア』の魅力について、ご紹介して参りたいと思っております。
まず、第1回は、テディベアが多くの人をひきつける理由をご紹介いたします。
“テディベア”とはクマのぬいぐるみの別名です。
シュタイフ社のテディベアは、デフォルメしすぎず、動物が本来持っている「自然な可愛らしさ」を大切にしています。
つぶらな瞳と突き出た鼻。ふわふわの毛並み。手足と首が動かせ、お好みのポーズをとらせることができます。
素材はこだわり抜いた高品質な自然素材や、安全性・耐久性に優れた新素材を使用します。
その柔らかい毛並みで子どもたちに安心感を与えてきました。
ちょっと意外な魅力は、無表情であること。
一見無表情に見える表情には子供たちが持ついろいろな感情を投影しやすいのだそうです。
8月8日 遠州公と抹茶
ご機嫌よろしゅうございます。
今日はお抹茶のお話を。
抹茶の銘には「~の昔」「~の白」という名前が
よくつけられているのをご存知でしょうか?
遠州公の師匠である古田織部は、
抹茶の色をヨモギ餅の緑色(青)を見てより鮮やかな色にしようと
抹茶を作る際、茶葉を少し茹でることにしました。
これを「青茶」などと呼びます。
こうすることで見た目は綺麗な緑になるのですが、
香りがなくなり味が多少落ちてしまいます。
そこで遠州公は茹でない以前の製法に戻しました。
この製法で出来た抹茶は「青茶」に比べて白っぽいため
「白茶」と呼ばれました。
現在抹茶として製造されているものはこの「白茶」で
昔の製法に戻ったことから「~の昔」「~の白」
という銘がつけられることが多いというわけです
8月4日 権十郎篷雪命日
ご機嫌よろしゅうございます。
今日は権十郎篷雪の命日です。
寛永二年(1625)遠州公の次男として生まれ、
後に小堀を改めて小堀家と所縁の深い浅井姓を称し、
権十郎篷雪と称しました。
兄の大膳宗慶とは5歳離れた弟になります。
正保四年(1647)遠州公が没すると、
父の遺領のうち近江国浅井郡の千石を分地されました。
茶会でもよく名を目にする通り、
道具の目利きに優れていたので、その鑑定眼にかなった
道具の箱書が多く伝来しています。
元禄七年(1694)8月4日江戸でなくなります。
70歳でした。