5月 20日(水)遠州流茶道の点法

2015-5-20 UP

5月  20日(水)遠州流茶道の点法
両名物(りょうめいぶつ)

ご機嫌よろしゅうございます。

濃茶で使用する茶入には名物とよばれる
ものがあります。
丸壺や茄子、文琳等の 名物茶入は盆にのせて飾り
お点法でも盆にのせて使用しますが、
肩衝など背丈のあるものや、大振りのものは
点法の時は盆にのせたままでは不安定なため、
盆にのせずに扱います。

その際は初入りでは、盆にのせた状態で飾っておき、
後入りで濃茶の点法の際に盆から外し点法します。

そして茶碗も名物並の道具を使う場合
行われるのが、この両名物という点法です。

茶碗に使い袱紗を折って入れ、「へだて」とします。
その上に茶入をのせて、この状態で
棚の上に飾り付けお点法を始めます。

この点法は棚に茶碗と茶入を飾りつけるため
小間では台目、広間では棚を使用します。

やさいの日

2014-8-31 UP

8月 31日 やさいの日

ご機嫌よろしゅうございます。
きょうは8月31日、やさいの日です。

16世紀に来日したイエズス会士たちの報告には
当時の日本の食事について

―本来甚だ肥沃にして僅かに耕作することにより、
多量の米を得、即ち当国の主要なる食料なり。
又、麦、粟、大麦、カイコ豆、其の他豆類数種、
野菜は蕪、大根、茄子、萵苣(ちしゃ)のみ、
又、果物は梨、石榴、栗等あれども甚だ少なし。
肉は少なく、全国民は肉よりも魚類を好み、
其の量多く、又、甚だ美味にして佳食なり。
(永禄9年ビレラ書簡)

とあり、大根、茄子などを食べていたことがわかります。

それらももとは外来種で、日本原産の野菜と考えられるのは
フキ・ミツバ・ウド・ワサビ・アシタバ・セリなど。

白菜やトマト、玉ねぎのような
現在私たちが毎日のようにいただく野菜のほとんどは
江戸時代~明治以後に日本に入ってきたもの
ということに驚きます。