10月 20日 恵比寿講(えびすこう)
ご機嫌よろしゅうございます。
今日は10月20日。
「恵比寿講」と呼ばれる行事が行われます。
ふっくらとしたお顔に満面の笑み
七福神の一人に数えられる恵比寿様
皆さんもよく耳にするお名前ではないかと
おもいます。
恵比寿様は、神無月で日本国中の神様が出雲へと
出払ってしまった留守を守るとされ
その恵比寿様に商売繁盛を願う行事です。
鯛を抱えて釣竿を持った姿の恵比寿様は
もともと海の向こうからやってきた漁業の神様。
次第に市場の神、商業の神として崇められ
商家ではこの日に恵比寿様の掛け軸をかけ
尾頭つきの鯛や現金などを供えるのだとか。
さて日本橋宝田恵比寿神社では、江戸時代から始まった
「べったら市」が有名です。
べったら漬けは、徳川慶喜公も
好んでよく食べたそうで、東京の名物にもなりました。
10月 4日 遠州公の愛した茶入
「正木(まさき)」
ご機嫌よろしゅうございます。
今日は遠州蔵帳所載の茶入「正木」をご紹介します。
この茶入は釉薬のかかり具合が片身かわりとなって
おり、その景色の美しさを正木のかづらの
紅葉に見立てて
深山には霰ふるらし
外山なる正木のかづら色つきにけり
古今集
神無月時雨降るらし
佐保山の正木のかづら色まさりゆく
新古今和歌集
このともに同じような歌意を持つ二首の和歌から遠州公がつけた銘
といわれています。
遠州公所持の後、土屋相模守、細川越中守等の手を経て
現在は根津美術館に収蔵されています。
10月 1日 神無月(かんなづき)
ご機嫌よろしゅうございます。
今日から十月。
十月の異名を「神無月」といいますが、
よく言われる説として、
八百万(やおよろず)の神々が
話し合いのため出雲の国に集まる月。
そのため各地では神様が留守になるので
「神無月」といいますが、神様の集まる出雲では
「神在月」と呼ぶといわれています。
これは出雲の御師が広めた説とする考えもあり、
「神嘗祭(かんなめづき)」
「神祭月(かみまつりづき)」
また十月は雷のならない月ということで
「雷なし月」からくるとする説もあります。
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