2月 9日 官兵衛 松永久秀(まつながひさひで)
ご機嫌よろしゅうございます。
大河ドラマ「軍師官兵衛」では
織田信長が足利義昭を掲げ上洛しました。
この頃に活躍した武将に「松永久秀」がいます。
今日は茶道具にまつわる久秀のエピソードをご紹介します。
松永久秀は
三好長慶の家臣として頭角を現し、
長慶死後は主家をも圧倒する権勢を手にします。
そして十三代将軍・足利義輝を殺害。
その後三好家(三好三人衆)と対立して
東大寺大仏殿を焼き払います。
久秀は武野紹鴎に師事していて茶道の造詣が深かった
人物で、名物の道具も多く所有していました。
織田信長が上洛するといち早く降伏し
茶入「九十九髪茄子」(つくもなす)を献上して領国を安堵されます。
以後は織田家の一武将として畿内を中心に戦いますが
二度ほど信長を裏切り敵に回ります。
久秀は1577年、信長に信貴山城を攻められ、
信長からは「平蜘蛛の茶釜を差し出せば赦す」
という条件を出されたようですが
これを断り、釜ごと爆破して果てたといわれています。
【告知】
本日2月9日
福岡中州大洋にて「父は家元」上映後御家元の舞台挨拶がございます。
(1)10:10 上映後
(2)12:30 上映前(12:20~)
映画 父は家元 公式ホームページ
2月 7日 「和歌を愛でる」展
ご機嫌よろしゅうございます。 現在青山の根津美術館において
企画展「和歌を詠む」が開催されています。
ここにその一文をご紹介します。
季節の移ろいや心の微妙なありようを、
31文字に託して詠んだ和歌は、日本美術と密接な関わりをもち、
さまざまなジャンルで造形化されてきました。
人々は和歌を詠み、流麗な手跡で文字に表し、
また、絵画や工芸に表現された意匠から和歌を読み解き、
茶道具には歌銘を付して新たな価値を見出してきたのです…。
遠州公はまさしくこの「歌銘」を 多くの茶道具に付した方で、
展覧会でも遠州公所縁の丸壷茶入「相坂」が展示されています。
茶入に添えられた江月宗玩筆の「相坂之記」に、
遠州公が『古今和歌集』雑下 読みひとしらずの歌
相坂のあらしの風はさむけれど 行ゑしらねはわひつつそぬる
によって命銘したと記されています。
唐物(からもの)の丸壺茶入を写したもので、
遠州公が最後まで手元に置いていた 愛蔵の品といわれています。
その他、茶道具では 鼠志野茶碗
「山の端」 薩摩文琳「亀尾」 が展示されています。
【告知】
本日より福岡中州大洋にて「父は家元」 上映開始。
(1)10:10(2)12:05(3)14:00
15日以降は未定
9日は(1)の後(2)の前には御家元舞台挨拶を予定しております。
映画 父は家元 公式ホームページ
2月7日
ご機嫌よろしゅうございます。
遠州流茶道ドキュメンタリー映画「父は家元」
テアトル新宿の映画館でも上映が増え、
夕方お仕事帰りの方でもご覧になれるようになりました。
茶道界初のドキュメンタリー映画ということで
流派、茶道経験の有無を問わず多くの方が
ご覧下さり、
TBS系列「王様のブランチ」でもミニシアター部門第5位
に紹介されるなど大変話題となっています。
喜多郎さんの音楽ともあいまって
遠州流綺麗さびの世界が
ドキュメンタリーでありながらドラマティック
に映し出されます。
この映画をきっかけに
遠州流に興味をお持ち下さった方
また、遠州流門人で、このメールマガジンをご覧くださっている方
是非ご一緒に
綺麗さびの世界を感じていきましょう。
このメールマガジンがそのお手伝いとなれば
幸いです。
【告知】
映画 父は家元 テアトル新宿での上映拡大!
○2月8日~14日
平日(1)10:00(2)17:25土日祝(1)10:00(2)20:10
15日以降は未定
○シネリーブル梅田・横浜ニューテアトル 上映中
○2月8日より福岡中州太洋 上映開始
映画 父は家元 公式ホームページ
2月1日
ご機嫌よろしゅうございます。
本日は横浜ニューテアトルで映画上映スタートです。
映画の中で、長浜の中学生に茶道を指導される場面があります。
家元は出張で各地の支部の指導をしながら
その地域の子供達に「こども塾」を行い
茶道の指導をされています。
これまで
茶の湯を通じて
次世代を担う子供達に豊かな心と
日本の文化を伝えたいという想いから
全国各地でこの取り組みを行われてきました。
お茶をいただく際の挨拶は、
日常生活と同じ
「おさきに」
「いただきます」
「ごちそうさまでした」
特別なことではなく相手を思う気持ちです。
最初は緊張でいっぱいだった子供達も
家元の説明を聞き、少しずつ茶道について
わかってくると少しはにかんだ笑顔で友達と挨拶をして、お茶をいただきます。
お家元が自ら子供達にご指導されているお姿を
みて、私たち門人も未来を託す子供達に
茶道を通じて日本の文化や礼儀を
伝えていかなければと強く思います。
神奈川にお住まいの方
横浜の劇場はJR関内駅のすぐ近く
伊勢佐木長通り(ゆずの路上ライブスタートの地)にございます。
是非お越しください。
【告知】
本日2月1日 舞台挨拶のお知らせ
(1)テアトル新宿
9:45 上映終了後
御家元、すずきじゅんいちプロデューサー、高野監督
のトークショー
(2)横浜ニューテアトル
10:40 上映終了後
御家元の次女でありナレーションを務めた小堀優子さんが
舞台挨拶
映画 父は家元 公式ホームページ
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1月31日 旧正月
ご機嫌よろしゅうございます。
本日1月31日は旧暦の1月1日にあたります。
日本で旧暦のお正月をお祝いすることは
一部を除き、あまりみかけられません。
中国ではこの旧暦のお正月に盛大にお祝いをします。
横浜の中華街や神戸では
華やかなパレードなどがニュースで話題になりますね。
明治の初め、日本は西洋にならって、
太陽のめぐりを中心に作られた太陽暦を採用しました。
それまでの旧暦は
月のめぐりによって作られたものでした。
お正月を迎春や新春と表現しますが
これは旧暦のお正月が
立春の頃だったことに由来します。
また桃の節句といわれる3月3日の雛祭りには
まだ桃が咲いていません。
旧暦の3月は現在の4月頃だからです。
このように
年中行事や古く詠まれた和歌では
季節感が1ヶ月ずれてしまい
たまに混乱することもあります。
【告知】
2月1日 映画「父は家元」 トークショーのお知らせ
御家元、榊原るみさん、高野監督 すずきじゅんいちさんが
明日テアトル新宿にてトークショーを行います。
時間は9:45の上映後です。
是非お越しください。
映画 父は家元 公式ホームページ
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1月21日 馬蝗絆
ご機嫌よろしゅうございます。
一月も半ばを過ぎ、
すっかりお正月気分も抜けた頃ではありますが、
せっかくですので馬にちなんだ茶道具はないかと
探してみました。
今日はそのうちの一つ
「馬蝗絆(ばこうはん)」
をご紹介いたします。
南宋時代に作られた青磁茶碗で
平重盛が愛蔵し、室町時代には八代将軍足利義政が
所蔵していましたが割れが生じたため
代わりの茶碗を求めて中国に送りました。
しかし、これほどの出来の良い青磁は焼けないとして
鎹(かすがい)で止めて送り返されてきました。
この茶碗に打たれた鎹を、馬に止まった蝗(いなご)に見立て
「馬蝗絆」と言われるようになりました。
この茶碗は
ご先代の紅心宗匠が昭和25(1950)年3月19日に
「宗慶」の号の襲名披露茶会の折、
遠州公にお茶を献じる際使用されました。
宗匠とご縁の深かった室町の三井高大氏の旧蔵で
現在重要文化財として東京国立博物館に
所蔵されています。
紅心宗慶宗匠が「宗慶」の名をお継ぎになられた理由が
今週末からテアトル新宿、シネリーブル梅田で公開される
遠州流茶道ドキュメンタリー映画「父は家元」の中でも紹介されております。
【告知】
映画 父は家元の情報も
遠州流茶道Facebookページ
にて随時更新して行く予定です。
是非
【いいね!】
をお願いします。
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映画 父は家元 公式ホームページ
1月25日~2月7日上映 シネリーブル梅田
「父は家元」
上映時間は
全日10:00~です
1月13日 濃茶席
ご機嫌よろしゅうございます。
本日点初め4日目。
今日は濃茶席の様子をお話ししたいと思います。
先日書きました「手辛の鍬」、「玉箒」はこの濃茶席の脇床に飾られています。
濃茶ではお茶が点つまで、お話などはせず、主客共にお茶が点つことに集中します。
30人程のお客様が一座に並び、
一心に家元のお点法に魅入るひととき
釜の煮え音と、柄杓から湯が注がれる音、お茶を練る音だけが茶室に響き
普段では味わえない、特別な心地よい緊張感に満たされ、
新年の訪れを改めて感じます。
床の間のしつらいや茶入、茶碗等全てに400年以上の時を経て今につながる
遠州流らしい「綺麗さび」の世界が広がります。
【告知】
○1月より サッポロビールのコマーシャルにお家元が登場しております。
6月までの半年間、コマーシャルが流れます。
・サッポロビール提供番組「OTOAJITO」
毎週土曜日 18時~18時54分 O.A
クリス・ペプラー氏がナビゲートする音楽番組。
http://www.j-wave.co.jp/original/otoajito/
○1月より 映画「父は家元」のコマーシャルが放映
・BSフジ:科学ドキュメンタリー番組「ガリレオX」(毎週日曜日11:30~12:00放映)
の番組内コマーシャルで、「父は家元」のコマーシャルが放映されております。
遠州流茶道ドキュメンタリー映画
「父は家元」
公式ホームページ
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1月10日 点初め
ご機嫌よろしゅうございます。
いよいよ今日から点初めが始まります。
点初めは新年明けて一番最初の6日間に及ぶ一大行事です。
この点初めでは濃茶席でお家元がお点法を
薄茶席で御令弟の浅井宗兆家元主艦
点心では御母堂様、家元夫人、家元主艦夫人、御子息、御令嬢がそれぞれ担当し、
御家族の皆様総出でお客様をおもてなしして下さいます。
今日はお家元からお言葉を頂きました。
「昨年ご先代の大祥忌(三回忌)を終えて、
今年は新たな第一歩を示す年です。
その第一歩が念頭の映画【父は家元】の公開になります。
そこで点初めは新年のおめでたさに加え、
遠州流茶道らしい大名茶の特徴を表現した取り合わせをしています。」
さて
点初めにお越しになる方
今年は
【大 】
という言葉に注目して
お席をお楽しみください。
【告知】
本日 1月10日発売
産経新聞(全国版) 連載「和食の魅力」最終回に家元のインタビュー記事が掲載されます。
遠州流茶道ドキュメンタリー映画「父は家元」
公式ホームページ
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皆様あけましておめでとうございます。
遠州流メールマガジン 綺麗さびの日々
本日から本格的にスタート致します。
遠州流に関すること、 また折々の行事や美術館情報、 茶会や宗家でのお稽古風景など、様々な話題をお届けしていく予定です。
こんなことにふれてほしい、 ちょっと聞いてみたいことなど 皆様のご意見ご感想を是非お聞かせください。
さて第一回目の今日は門松に関するお話。
お正月に飾る門松は、歳神様をお迎えする依代の意味があります。
では宗家ではどんな門松か、と申しますと、実は宗家では門松を飾りません。
その理由は、十一世其心庵宗明宗匠の時代から 遠州流茶道宗家の正面玄関の両脇には松が植えられているからです。 そのためあえて松を飾ることをやめ、青竹の花入に千両と万両、 そして梅を入れて飾り付けしています。
今度宗家にお越しの際には 是非両脇の松を御覧になってみてくださいね。
〈告知〉
遠州流茶道ドキュメンタリー映画
【父は家元】が1/25よりテアトル新宿にて公開。
2/1からは横浜ニューテアトル。
大阪、福岡、金沢、名古屋、青森でも公開致します。
公式ホームページ
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映画の情報も日々更新してまいります。