2月22日(月) 飛梅・老松

2016-2-22 UP

2月22日(月) 飛梅・老松

東風ふかば 匂いおこせよ梅の花

主なしとて春な忘れそ

ご機嫌よろしゅうございます。

梅の花の咲く頃、天神茶会の行われる
季節となりました。

「東風ふかば…」の歌は昨年もご紹介しましたが、
菅原道真の歌としてとても有名です。

この梅には天皇に重用されていた道真をねたむ
藤原時平の讒言によって、太宰府に左遷となった
主・道真を慕って、都から太宰府まで飛んでいった
という「飛梅」伝説があります。
そしてその梅を追って松がやってきた。
桜は同じ籬にありながら主の思し召しがなかった
ことを怨み、一夜のうちに枯れてしまったといいます。

能「老松」では、間語りで
「梅は飛び 桜は枯るる 世の中に
何とて松は つれなかるらむ』
と詠まれます。
この「老松」は長寿の象徴である松・春、
先駆けとして咲く梅のめでたさを讃える祝言能です。
かつて徳川幕府でも正月三日に諸大名によって
祝いの席が設けられ、観世太夫がこの「老松」
を謡いました。

東風

2014-2-26 UP

2月 26日  東風

一昨日ご紹介しました
道真公の歌に
「東風」とありました。
これは「とうふう」ではなく「こち」と読みます。

また「はる」とも読むそうで、
「東風」は、東から吹いてくる春の風という
意味になります。

五行説でいうところの春の方位が「東」であり
もともと「東」という字は
木立の間から日の登る姿を示したものだそうです。

実際の気象とは合致していないようですが
日本上空に居座っていた西高東低の気圧配置も
ようやく移動を始め、
東から春を呼ぶ風が吹いてきた…

日本らしい春の感じ方です。
いわゆる旧暦のことで
今年の旧2月25日は3月25日です。
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