藤原定家(ふじわらのていか)

2014-8-19 UP

8月19日 藤原定家(ふじわらのていか)

ご機嫌よろしゅうございます。

 今日は藤原定家の命日です。

 定家は平安末期の歌人で、新古今和歌集、
 新勅撰和歌集と、二つの勅撰集の編者となりました。

 遠州公は当時、「定家様」の第一人者
であり、また「歌銘」も多く付けたことから
定家は遠州流では比較的馴染みのある歌人かもしれません。

 「定家様」とは藤原定家の筆跡を踏襲するもので
同じ時代の消息などに比べると流麗とは
言い難い、特徴的な字体といえるでしょう。

これは本人も「悪筆」と認めていたところですが
印刷技術のない当時、書物は全て筆で写していたわけで
一つ一つの文字がしっかりしている
定家の字体は早く正確に書写するのに非常に適していました。

 後に定家様、また小倉百人一首を書いた色紙は
茶人の間に大変な人気となるわけですが
 この辺についてはまた次回。