3月 18日(水)遠州流茶道の点法

2015-3-18 UP

3月 18日(水)遠州流茶道の点法
各服点(かくふくだて)

ご機嫌よろしゅうございます。

通常の濃茶のお点法が一通り出来るように
なると「各服」というお点法を習います。
これは、文字通り各々に一碗ずつお茶をお点てする
お点法です。

現在でも昔の形式を伝えて点てられている
建仁寺の四頭茶礼や、文献から見て、
もともとは一人一碗の各服点であったようですが
侘び茶の発達と共に、一碗を回し飲みする喫茶法が
普及していったと考えられています。
「茶湯古事談」には、各服では時間がかかりすぎるため
利休が回し飲みを始めたと書かれています。
戦国の武将・松永久秀の茶会にも、既に回し飲みをした
記録が残っています。

原則飲み回しをしない流儀もあり、
遠州流茶道でも「各服」のお点法としてお稽古します。

使用する茶碗は違う種類でも、点法に使用することができます。