2月 6日(金)遠州公出生の逸話
ご機嫌よろしゅうございます。
遠州公は近江小堀村で、新介を父に生まれた…
とご紹介しましたが、
実は、小堀遠州は浅井長政の忘れ形見である
という逸話が伝わっています。
浅井長政は、もともと遠州公の父新介が仕えており
織田信長に攻められ、落城した小谷城の悲劇は有名です。
その際、長政の長男万福丸は極刑となりますが
お市の方とその娘三人が助け出されます。
このとき実はお市の方にはもう一人、
生後間もない赤ん坊がいたのです。
その乳飲み子は、小谷城落城の際乳母に助けられ
無事脱出し、当時神照寺に出家していた
遠州の父新介に預けられたというのです。
そしてその乳飲み子が後の遠州公になったのだとか
真相は定かではありませんが、
遠州公が偉大な功績を残した故に生まれた逸話では
ないでしょうか。
1月 30日(金) 遠州公ゆかりの地に建つ小学校
「南郷里小学校」
ご機嫌よろしゅうございます。
先週は遠州公の故郷小堀村についてご紹介しました。
この小堀村を学区にもつ南郷里小学校では
地域所縁の人物である遠州公にちなんだ学習に取り組み、
遠州流茶道の指導や、遠州公の茶の湯の心を道徳教材として
取り上げるなどの活動をしています。
この学校の校章は七宝花菱をモチーフにされており、
また1975年に開学百年を記念して作られた校歌の二番には
二、ゆかりもふかい 遠州公
歴史のかおり 今もなお
条里の土は はろばろと
知恵のいずみの わくところ
と遠州公が登場しています。
この開学百年記念の際には
「育ての泉」というモニュメントも校内に作られました。
こちらはゆかり深き遠州公の斬新な作庭の創意工夫を
取り入れて作られた湧泉式のつくばいから水が
流れる仕組みになっています。
遠州流茶道では遠州公の教えを学びながら
茶の湯の心、思いやりの心を学んでいます。
同様に、この南郷里小学校を毎年卒業する100名を超える生徒達が
遠州公の心を学び、社会に巣立っていきます。
遠州公の教えはこうして地域の方にも受け継がれていたのでした。