3月 18日(水)遠州流茶道の点法
各服点(かくふくだて)
ご機嫌よろしゅうございます。
通常の濃茶のお点法が一通り出来るように
なると「各服」というお点法を習います。
これは、文字通り各々に一碗ずつお茶をお点てする
お点法です。
現在でも昔の形式を伝えて点てられている
建仁寺の四頭茶礼や、文献から見て、
もともとは一人一碗の各服点であったようですが
侘び茶の発達と共に、一碗を回し飲みする喫茶法が
普及していったと考えられています。
「茶湯古事談」には、各服では時間がかかりすぎるため
利休が回し飲みを始めたと書かれています。
戦国の武将・松永久秀の茶会にも、既に回し飲みをした
記録が残っています。
原則飲み回しをしない流儀もあり、
遠州流茶道でも「各服」のお点法としてお稽古します。
使用する茶碗は違う種類でも、点法に使用することができます。
6月 15日 父の日
ご機嫌よろしゅうございます。
父の日を提唱したのは、アメリカのジョンブルース・ドット夫人。
彼女の父は南北戦争で軍人として働き、復員してまもなく過労により妻を亡くし
その後は男手一つで6人の子供を育て上げます。
母の日同様、父の日もあるべきとして夫人が『牧師協会』へ嘆願し
その後1916年に『父の日』が認知されるようになりました。
アメリカで正式に祝日となったのは1972年
日本では1950年ころに広がり始め、
1980年頃には定着していきました。
『父親を尊敬し、称え祝う日』が「父の日」です。
近年日本では日本ファーザーズ・デイ委員会という組織が
毎年ベスト・ファーザー賞を発表しています。
選考基準は
・ 明るく楽しい家庭づくりをしている父親
・ 父親学の実践者
・ 子供たちの良き理解者、良き教育者
・ 社会の福祉に貢献し素敵な父親像をアピールしている人
などがあり、さまざまな意味で「素敵なお父さん」
と呼べる人を選び表彰するという趣旨のものです。
映画「父は家元」で垣間見えるお父様としての愛情
また、茶道を通じて次世代を担う子供達に優しく語りかける
宗実家元は、まさしく
「ベストファーザー」だと思う筆者でありました。
3月31日 薬師寺 花会式(はなえしき)
ご機嫌よろしゅうございます。
今日は奈良の薬師寺にて花会式が行われます。
正式には「修二会」といわれ、
三月末~四月の初めに七日間、
練行衆により懺悔を中心として昼夜に繰り返し行われる、
奈良・平安時代より続く行法です。
この修ニ会は奈良の色々なお寺で行われています。
例えば3月12日にご紹介した東大寺のお水取りも、
修ニ会の行事の一つ。
薬師寺修二会には十種の造花がご本尊に供えられるところから
「花会式」と呼ばれ、お水取り同様、奈良に春を告げる行事
として親しまれています。
嘉承2年(1107)に堀河天皇が皇后の病気平癒を
薬師如来に祈られ、その霊験を得て病気が回復したため、
10種類の造花を作り供えたことが
現在の華やかな「花会式」の始まりとされています。
現在の花会式においては、御家元がお献茶をご奉仕されることもあります。
また、例年 戸川宗彬先生が添釜をされていらっしゃいます。
3月 23日 公開討論会
今回の討論会のテーマは
「懐石と菓子」です。
昔日本では自分で味を調整し、食事をするスタイルでしたが
茶室で食事をお出しする茶事では予め
味つけをしてお客様にお出ししました。
これが日本料理の原型となります。
また菓子もその昔は砂糖が希少な時代。
干し柿などの自然な甘みのものを菓子としていました。
この二つの歴史を辿りながら
合わせてそれにふさわしい器についても
ふれていきます。
お家元はじめ、4人の講師の先生が
それぞれの立場からお話し下さいます。
ご興味のある方は是非事務局までご連絡ください。
詳細
第27回公開討論会
日時:平成26年3月23日(日) 午後1時~4時
会費:お一人様2,500円
テーマは『懐石と菓子』
申込方法 電話(03-3260-3551)にて受付
郵便振替:00190-5-770872 財団法人小堀遠州顕彰会