宗家の門松

2014-1-1 UP

皆様あけましておめでとうございます。 
遠州流メールマガジン 綺麗さびの日々 
本日から本格的にスタート致します。 
遠州流に関すること、 また折々の行事や美術館情報、 茶会や宗家でのお稽古風景など、様々な話題をお届けしていく予定です。 
こんなことにふれてほしい、 ちょっと聞いてみたいことなど 皆様のご意見ご感想を是非お聞かせください。 

さて第一回目の今日は門松に関するお話。  
お正月に飾る門松は、歳神様をお迎えする依代の意味があります。

では宗家ではどんな門松か、と申しますと、実は宗家では門松を飾りません。 
その理由は、十一世其心庵宗明宗匠の時代から 遠州流茶道宗家の正面玄関の両脇には松が植えられているからです。 そのためあえて松を飾ることをやめ、青竹の花入に千両と万両、 そして梅を入れて飾り付けしています。

今度宗家にお越しの際には 是非両脇の松を御覧になってみてくださいね。

〈告知〉

遠州流茶道ドキュメンタリー映画
【父は家元】が1/25よりテアトル新宿にて公開。
2/1からは横浜ニューテアトル。
大阪、福岡、金沢、名古屋、青森でも公開致します。

公式ホームページ
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映画の情報も日々更新してまいります。

宗吟先生

2013-11-4 UP

皆様ご機嫌よろしゅうございます。

11月4日は小堀宗吟先生の祥月命日です。

宗吟先生は先代紅心宗匠の母、当代宗実御家元の祖母にあたる方で、長年遠州流茶道の発展にご尽力されました。

 

《人物:小堀宗吟》

11代其心庵宗明宗匠の妻である宗吟先生は、戦前から数多くの出張稽古をされ、戦時中においてはモンペ姿でも全国をまわるなど、亡くなるその日まで遠州流茶道全体の育成に努められました。

また先代紅心宗匠、またその御兄弟の目には、大変厳しい母親として映ることもありましたが、何事も最後までやり遂げ、人を激励し続ける姿は「勤勉努力、実践垂範」の人として尊崇されました。

昭和44年、宗吟先生と紅心宗匠は広島の全国大会へご出張の際、宮島の旅館で紅葉を眺められました。

それが二人でご一緒された最後の風景となり、その後、亡き母を偲び、と紅心宗匠は歌を詠まれています。

「想いでは 唯ほほえみの母の顔 紅葉に映えて 美しく見ゆ」