7月 15日 (水)遠州流茶道の点法
「宗実家元好茶箱」
ご機嫌よろしゅうございます。
今日は先週に引き続き茶箱についてご紹介します。
宗実家元が好まれた茶箱「青海茶箱」
青海は、どこまでも広がる大海原に絶えず繰り返される
穏やかな波を青海波と呼ぶことに因み、この茶箱を手にして、いつでも、
どこでも、お茶を一服頂けるように、
「茶の湯を通して心を豊かに」という宗実家元のモットーを表現した銘名です。
正面縁が爪紅になっており、深い緑に紅がよく映えます。
蓋には立礼・天籟と同様、ENSHUの字を
デザインしています。
正面から茶碗・茶筅・茶巾等全ての道具が引き出せる
仕組みになっています。
【告知】
6月 10日(水) 遠州流茶道の点法
「天籟(てんらい)」
ご機嫌よろしゅうございます。
今日は立礼卓「天籟」をご紹介します。
「天籟」は永遠、無限をコンセプトに
宗実お家元がお好みになった立礼卓です。
天籟の意味は、
自然の調和などを意味する言葉です。
その名の通り、漆黒に銀の輝きが散りばめられた
美しい卓です。
天板は無限を表す「∞」の形になっており、
道具組によって、赤と黒の二種類の天板に
組み替えることができます。
前面に施された紋は七宝とenshuの文字を
巧みに組み込んだデザインとなっていて
曲線と直線のラインが生かされた
モダンなつくりの卓です。
遠州流茶道ではご先代の佳扇卓などもありますが、
この「天籟」は普通の自宅でも使えるよう、
コンパクトにつくられています。
12月 16日 五世 宗香
ご機嫌よろしゅうございます。
今日は遠州流五世正峯宗香公のご命日にあたります。
元禄三年(1690)三世宗実公の三男として生まれます。
五歳の時に父が他界
九歳で将軍綱吉の御小姓となり、
翌年の崩御まで仕えます。
二十四歳の時には、兄の四世宗瑞公が他界したため
その遺領を継ぐことになります。
小堀家を継いでからは
家継・吉宗・家重の三代に勤仕
若年寄として、幕府で活躍し、
遠州公以来の小堀家の家名を大いに高めます。
12月 16日 七十一歳で亡くなります。
3月8日 遠州蔵帳
ご機嫌よろしゅうございます。
今日は「遠州蔵帳」についてお話しします。
「遠州蔵帳」は
流祖遠州公から二世宗慶、三世宗実の
小堀家三代に渡る茶道具の来歴をまとめたものです。
遠州の自作の他、所有した道具、好んだ道具を含みます。
1月3日のメールマガジンでご紹介しましたように
三世宗実公が、遠州公以来三代に渡って収集された蔵品を
整理し作成した「小堀家器財帳」が元となっています。
後代に伝わる遠州蔵帳は写本が複数あり
定本がありませんでした。
昭和13年に、明治の数寄者益田鈍翁が
もっとも信頼性の高い写本から
『遠州蔵帳図鑑』を編集しました。
今月から土曜日にこの「遠州蔵帳」所載の
お道具についてご紹介していきたいと思います。
【告知】
大ヒットにつき映画 父は家元 池袋にて凱旋上映決定!!
4月12日(土)~25日(金)
東京会場:シネ・リーブル池袋
http://www.ttcg.jp/cinelibre_ikebukuro/
東京都豊島区西池袋1-11-1 池袋ルミネ8階(池袋駅すぐ側)
電話03-3590-2126 ※上映時間は未定。(劇場にご確認ください)
【埼玉会場】
4月12日(土)~18日(金)
所沢:新所沢レッツシネパーク http://www.ttcg.jp/lets_tokorozawa/
埼玉県所沢市緑町1-2-1新所沢PARCO+Let’sLet’s館4階
電話04-2998-8000 ※上映時間は未定。(劇場にご確認ください)
映画 父は家元 公式ホームページ