宿の梅

2017-2-20 UP

2月 20日(月)「宿の梅」

我が宿の梅の立ち枝や見えつらむ

思ひの他に君がきませる

ご機嫌よろしゅうございます。
今週の25日には御自影天神茶会が行われます。
菅原道真公といえば梅の花
太宰府に左遷となった道真
その道真を追いかけて梅の木が飛んで行ったという
「飛び梅伝説」。
この故事から、「道真」と「梅」という結びつきが
天神信仰の広まりと共に鎌倉中期以降に大衆に浸透します。
また「梅」は文様としても多く描かれていることは
先月にもご紹介しました。

さて、冒頭ご紹介しました梅の歌にちなんだ銘の茶入
「宿の梅」があります。
江戸時代初期、薩摩で焼かれたこの茶入は
白地の下地が褐色釉のところどころから見え隠れし
まるで梅のような景色を作っています。

後藤三左衛門所持から「後藤」ともよばれ、
遠州公が「拾遺集」の平兼盛の歌から命銘しました。

全国大会・観光「高取焼宗家」

2016-10-24 UP

10月 24日(月)全国大会・観光
「高取焼宗家」

ご機嫌よろしゅうございます。
10月22日土曜日より福岡にて開催されている
第50回遠州流茶道全国大会。
本日は最終日で全国から福岡に集まった門人が
宗実御家元と共に名所を観光します。

今回は太宰府天満宮と高取焼宗家。
高取焼といえば遠州指導窯の一つ
(詳しくは2013年のメルマガでご紹介しています。
ご参照下さい。)

黒田藩の御用窯として栄えた高取焼ですが、
初代八山は遠州公の指導を受け茶陶を焼いたことで、
その作風は瀟洒なものに変化していきました。

現在13代宗家八山氏の長男・春慶氏が宗実御家元の下で、内弟子として修行中です。
遠州公に指導を受けた高取八山のように、
未来の八山が御家元指導のもと、素晴らしい茶陶を
生み出すことを楽しみにしています。

高取焼宗家HP
http://www.takatoriyakisouke.com/homepage-new2.html