点心

2014-1-14 UP

1月14日 点心

ご機嫌よろしゅうございます。
本日点初め5日目。

心地よい緊張感を感じながら
お濃茶をいただいた後、次に向かうのは点心席です。
こちらではお酒も頂きながら楽しくお祝い膳をいただき、
時にお客様が祝儀の謡を披露下さるなど、とても和やかなお席です。
その後、恒例の福引。

御子息がお客様に札を配り、一斉に開きます。
札は「福」「禄」「寿」を組み合わせた文字が押されています。
「福禄寿」の三文字が一番の大当たりで、お家元筆の和歌です。
その年のお題にちなんだ和歌を
主に勅撰集から選んでお書きになります。
二年続けて当てられた強運の持ち主もいらっしゃいます。

今年の和歌を何首かご紹介いたします。

○み吉野は山もかすみて白雪の ふりにし里に春は来にけり
摂政太政大臣

○ほのぼのと春こそ空に来にけらし 天のかぐ山霞たなび
太上天皇

○山ふかみ春ともしらぬ松の戸に たえだえかかる雪の玉水
式子内親王

さて今年はどなたの手に?

【告知】

○1月より サッポロビールのコマーシャルにお家元が登場しております。

6月までの半年間、コマーシャルが流れます。

・サッポロビール提供番組「OTOAJITO」 毎週土曜日 18時~18時54分 O.A クリス・ペプラー氏がナビゲートする音楽番組。

http://www.j-wave.co.jp/original/otoajito/

○1月より 映画「父は家元」のコマーシャルが放映

・BSフジ:科学ドキュメンタリー番組「ガリレオX」(毎週日曜日11:30~12:00放映) の番組内コマーシャルで、「父は家元」のコマーシャルが放映されております。

遠州流茶道ドキュメンタリー映画「父は家元」

公式ホームページ

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東海道旅日記 上り

2013-10-4 UP

皆様、ご機嫌よろしゅうございます。

元和7年9月22日に江戸を出発した遠州一行は、10月4日にようやく京都に到着しました。
なので本日はこの旅を記した『東海道旅日記 上り』についてお話します。

旅の行程は12泊13日、500キロ。
1日の行程が約9里半(38キロ)、1里1時間と考えて、1日に9時間半ほど歩き続ける、と
いうことで、現代人にとってはかなりの強行軍のように感じられます。
しかし、その旅程を遠州自身が記した『東海道旅日記 上り』には、道中に難所がいくつか登場しますが、様々な人の手を借りて解決し、さらに和歌あり、詩ありと、とても楽しそうに日記は綴られています。
当時の遠州の人間関係を知るうえでとても貴重な資料なのです。

この日記の書かれた元和7年、43歳の遠州は城主のいなくなった丹波福知山の政務沙汰をする他は特別なことはなく、晴れやかな気持ちで旅ができたのではないでしょうか。

その後、この旅日記は、各大名からの書院飾りの一巻としても所望もあったようで、遠州の嫡子大膳宗慶、次男権十郎篷雪、三男十左衛門政貴などそれぞれが、書写しました。