口切(くちきり)

2014-11-6 UP

11月 6日  口切(くちきり)

ご機嫌よろしゅうございます。


11月が茶の湯にとって大切な月である
ことの理由のもう一つが口切(くちきり)
にあります。

その年の八十八夜に摘まれた茶葉を詰めた
茶壷の口を切る時がいよいよやってきます。

他流派の口切の茶事ではお客様の前では
封印を手前から切り、壺の蓋を開け、向こう側に
落ちないように紙一枚のところで繋げて残す作法があるようですが、
武家である遠州流では、
その姿を嫌い、お客様の前では致しません。

この口切と炉開き
この二つの行事があって、11月は
一番正式な時期といわれているわけです。