10月 30日 遠州七窯(えんしゅうなながま)
ご機嫌よろしゅうございます。
遠州公所縁の茶陶を俗に「遠州七窯」と
呼ばれることがあります。
これは幕末の美術商だった田内梅軒が
著した「陶器考」の中で初めて出てくる
言葉です。
しかし一般的に「七窯」挙げられるもののうち、
古曽部(こそべ)や赤膚(あかはだ)といった窯も
その数に数えられていますが、これらは遠州公が
亡くなって200年程経ってから出来た茶陶で
遠州公の好みの窯とはいえないものまで入っています。
遠州公は七窯に限らず、
高取、志戸呂、薩摩、上野、膳所、宇治田原等の国焼や、瀬戸、
信楽、丹波、伊賀、備前などの古い窯、
多くの窯の指導に当たったことがわかっています。
2月21日 「雪間草」
ご機嫌よろしゅうございます。
今日は昨日ご紹介した
「雪間の草」の和歌に因んで銘をつけられた
茶碗をご紹介いたします。
「丹波(たんば) 銘・雪間草」
こちらは
日経新聞・文化面の≪心に残る名碗十選≫
でご先代が紹介されています。
花をのみ待つらん人に
山里の雪間の草の春を見せばや
桜を待ち焦がれる人に、雪の間から芽生えた
草の息吹を感じてもらいたい
これを利休がわび茶の心としたということをふまえ
松平不昧がこの銘をつけました。
松平不昧は出雲松江藩の第7代藩主で、
茶の湯を愛好し、遠州に私淑した大名として知られた大名です。
遠州公は各地の国焼きを指導しており、
丹波もそのうちの一つです。
六古窯にも数えられ、古い窯の一つですが
茶碗はほとんど焼かれていないようです。
丹波では
「生野(いくの)」という茶入が有名です。
【告知】
本日をもちましてテアトル新宿での映画 父は家元の上映が終了いたします。
上映時間
(1)10:00(2)17:25
映画 父は家元 公式ホームページ