3月 18日(水)遠州流茶道の点法
各服点(かくふくだて)
ご機嫌よろしゅうございます。
通常の濃茶のお点法が一通り出来るように
なると「各服」というお点法を習います。
これは、文字通り各々に一碗ずつお茶をお点てする
お点法です。
現在でも昔の形式を伝えて点てられている
建仁寺の四頭茶礼や、文献から見て、
もともとは一人一碗の各服点であったようですが
侘び茶の発達と共に、一碗を回し飲みする喫茶法が
普及していったと考えられています。
「茶湯古事談」には、各服では時間がかかりすぎるため
利休が回し飲みを始めたと書かれています。
戦国の武将・松永久秀の茶会にも、既に回し飲みをした
記録が残っています。
原則飲み回しをしない流儀もあり、
遠州流茶道でも「各服」のお点法としてお稽古します。
使用する茶碗は違う種類でも、点法に使用することができます。
2月23日 官兵衛 茶の湯政道
ご機嫌よろしゅうございます。
本日大河ドラマ「軍師官兵衛」です。
桶狭間の戦いで今川義元を破った織田信長は美濃を滅ぼし、
永禄十一年(1568年)足利義昭を奉じて上洛しました。
三好三人衆を追い払って義昭を15代将軍の座に付け
政治の実権を握った信長は、名物茶道具の召し上げ
「名物狩り」を行います。
そして茶道具を、武功を立てた武将に分け与え
知行の代わりの褒賞としたのです。
土地には限りがあるので、茶道具に土地と
同様の価値を与えたところが信長の斬新さです。
また茶の湯を許可制にすることに
よって茶の湯を武将のステイタスにしたてあげ、
政治に利用していきます。
信長の武将たちは城一国よりも茶道具を望んだほどで
有名なのは滝川一益です。
彼はのちに、東地方の信長軍総大将となる出世を
しますが、領地より望んでいた小茄子をもらえず、
手紙のなかで「茶の湯の冥加は尽き候」
となげいています。
【告知】
2月15日に御家元がご出演なさった
福岡ラジオ
『めさーじゅブランチ 』の
放送内容が以下のURLでお聞きになれます。
http://contents.nasse.com/fuku_special/brunch/files/20140215/weekend03.php
映画 父は家元 公式ホームページ