3月 9日 (月)菜の花
菜の花や
月は東に 日は西に
与謝蕪村
ご機嫌よろしゅうございます。
今日は春を代表する花
「菜の花」をご紹介します。
家元もお雛様の頃に、稽古場などで
水盤に桃と菜の花を入れられることもあり
とても可愛らしい取り合わせです。
その黄色い花は目で見て、
そして味わって春を感じることの
できる植物です。
「菜の花」という名前は「野菜(菜っ葉)の花」
という意味からついた名前だそうです。
おひたしや和え物(あえもの)として食べられます。
弥生時代に中国から渡来してきたといわれ、
当初は種を絞って「菜種油」として利用するために
栽培されていたようです。
観賞・菜種油・食用等用途によって品種が分かれ、
食用としての菜の花が普及したのは明治時代以降と
いわれています。
3月5日 蛤(はまぐり)
ご機嫌よろしゅうございます。
この時期、ひな祭りに欠かせない食材として、
「蛤(はまぐり)」があります。
蛤は二枚の殻がぴたりと重なることから
「夫婦和合」の意味で縁起が良いとされ、
「良縁」を招くとして
吸い物などにしていただきます。
対の貝殻をあてる貝合わせという遊びもあります。
また三月の中旬にもなると
潮干狩りシーズンの到来です。
この頃潮の干満差が大きくなるので
引き潮の時に貝の生息地まで入り込むことができる
そうです。
また昼潮といって、昼頃の引き潮が大きくなり
日中に潮干狩りをするちょうど良い時間なのだとか。
まだ海の水は冷たそうですが、
晴れた日に是非挑戦したいです。
【告知】
3月8日から
金沢シネモンドで映画父は家元の上映
が始まります。
映画 父は家元 公式ホームページ
3月4日 「引千切(ひちぎり)」
ご機嫌よろしゅうございます。
今日はお雛様にちなんだお菓子の話を。
雛祭りのお菓子と言って思い浮かぶのは
菱餅などがが一般的ですが
京都ではこの雛祭りの季節に必ず店先に並ぶ
「引千切(ひちぎり)」というおかしがあります。
餡に小麦粉や米粉を加えて蒸した
「こなし」や蓬(ヨモギ)の入った「草餅」などを
杓子のような形にして中央にくぼみを作り、
端は引き千切った形にします。
元々宮中行事で子供の幸せを祈願する儀式で用いられた
「戴餅(いただきもち)」が由来とされ
猫の手を借りたいような時に餅を丸める手間を惜しみ
引き千切ったことにちなんでいるといわれています。
これが長い年月を経て和菓子職人の手によって磨き上げられ
現在の形となりました。
ちょっとユニークな形をしていて
東京でもそのお菓子を目にする機会が増えました。
ご興味ありましたら、お近くのお菓子屋さん
を覗いて見てください.
【告知】2014年2月9日(日)、福岡中洲大洋にて実施されました、
ドキュメンタリー映画「父は家元」の御家元の舞台挨拶の模様です。
http://www.youtube.com/watch?v=3hj7R7Q326w&feature=youtu.be
映画 父は家元 公式ホームページ
3月3日 雛祭り
ご機嫌よろしゅうございます。
今日は3月3日。
五節句の一つである上巳の節句です。
元々は3月上旬の巳の日でしたが
後に3月3日に行われるようになりました。
古来中国では、上巳の日に川で
身を清め不浄を祓う習慣がありましたが
これが平安時代に日本に取り入れられた
といわれています。
この日は雛祭りとも言われ、
お雛様をかざりますが、
男雛と女雛の位置が今と昔では逆になっているのを
ご存知でしょうか?
古代律令制において位は左大臣、右大臣の順であり
天皇を中心にして左側(向かって右)が上位のため
基本的に左側が男雛、右側が女雛とされてきました。
西洋ではその逆で、右側を上位とします。
西洋文化の流入に伴い、
お雛様の飾り方も
男雛を右、女雛を左に飾るようになり
教科書にもその挿絵が入れられ、国民にも
その飾り方が浸透していったようです。
【告知】
2014年2月9日(日)、福岡中洲大洋にて実施されました、
ドキュメンタリー映画「父は家元」の御家元の舞台挨拶の模様です。
http://www.youtube.com/watch?v=3hj7R7Q326w&feature=youtu.be
映画 父は家元 公式ホームページ