10月 15日 神嘗祭(かんなめさい)
ご機嫌よろしゅうございます。
皇室の祖先神である天照大神を祀っている
三重県の伊勢神宮では、今日から17日まで
「神嘗祭」が行われます。
これは「神宮神田」と呼ばれる場所で作られた新米と
新酒を献上し、今年最初の収穫を真っ先に
召し上がっていただくという神事です。
お米は私たち日本人にとって命の源であり、
そのお米が豊作になることを神様にお祈りします。
この「神嘗祭」が神宮の一年で最も重要な祭祀に当たり
この祭りの際には神宮で使用する祭具や装束など
新しいものに一新されるため、
「神宮の正月」とも呼ばれています。
8月 31日 やさいの日
ご機嫌よろしゅうございます。
きょうは8月31日、やさいの日です。
16世紀に来日したイエズス会士たちの報告には
当時の日本の食事について
―本来甚だ肥沃にして僅かに耕作することにより、
多量の米を得、即ち当国の主要なる食料なり。
又、麦、粟、大麦、カイコ豆、其の他豆類数種、
野菜は蕪、大根、茄子、萵苣(ちしゃ)のみ、
又、果物は梨、石榴、栗等あれども甚だ少なし。
肉は少なく、全国民は肉よりも魚類を好み、
其の量多く、又、甚だ美味にして佳食なり。
(永禄9年ビレラ書簡)
とあり、大根、茄子などを食べていたことがわかります。
それらももとは外来種で、日本原産の野菜と考えられるのは
フキ・ミツバ・ウド・ワサビ・アシタバ・セリなど。
白菜やトマト、玉ねぎのような
現在私たちが毎日のようにいただく野菜のほとんどは
江戸時代~明治以後に日本に入ってきたもの
ということに驚きます。