9月 5日 宗家道場の床の間拝見
2016-9-5 UP
ご機嫌よろしゅうございます。
今年の夏は梅雨が長く、天候も不順な日が
多かったような気がしますが、
次第に秋の気配がしてきました。
さて、今月の床の間です。
床 紅心宗慶宗匠筆 掬水月在手
花 被綿菊
花入 手桶
今月の掛物は唐の詩人・于良史の詩で、
「花を弄すれば香衣に満つ」と対句になります。
「水を両手で掬うと、その水に月が映り、
花を手折れば花の香が衣服いっぱいに染み込む」
という意味です。
大徳寺・妙心寺派の禅の直系の祖である、
虚堂智愚禅師が、この句を禅的に解釈して、
提唱に使った為、禅語として愛誦されるようになりました。
花は重陽の節句にちなみまして、被綿菊を飾っています。
こちらは以前ご紹介しましたので、
2014年9月9日のメルマガをご参照下さい。