5月2日(月) ちまきの話

2016-5-2 UP

5月2日(月)ちまきの話

 

ご機嫌よろしゅうございます。

5月5日は端午の節句

和菓子屋さんには節句にちなんだちまきや柏餅が並びます。

関西ではちまき、関東では柏餅が主流と

言われたりしますが、このちまきと柏餅については

以前メルマガで御紹介していますので、

今日は川端道喜のちまきを御紹介します。

爽やかな香りのする青々とした笹にくるまれた

とろんとした葛のちまき

「水仙粽」との名前で今も人々に愛されています。

このちまきの発祥は室町時代に遡ります。

この頃の朝廷は衰退し、お姫様も食べるものに

事欠く有様でした。それを見かねた,御所前に餅屋を

営んでいた川端道喜が朝廷に餅を運んだのだそうです。

以来この朝の慣例は東京遷都の前日まで、

350年にわたり休みなく続いたのだそうです。

さらに御所のために力を貸した道喜に感謝し

吉野から献上された葛を下賜します。

その葛で作られたのが「水仙粽」

 

ちなみに初代・道喜は千利休の同門で学び、

「利休百会記」にも二度ほどその名が登場する

風流人だったようです。