3月7日 (月)お稽古場の風景 「直入軒の床の間拝見」

2016-3-7 UP

3月7日 (月)

お稽古場の風景 「直入軒の床の間拝見」

ご機嫌よろしゅうございます。

3月5日は二十四節気の啓蟄でした。

土の中で春を待っていた生き物達が 眠りから覚める時期。

今日はそんな春の訪れを感じる 宗家稽古場の床の間を御紹介します。

床  紅心宗慶宗匠筆 花開天下春

花  玉手箱椿 梶の新芽

花入 古銅 福耳

掛け物の言葉「花開天下春」は 一輪の花が天下に春の訪れた事を知らしめ

花一輪の中に天下の春が凝縮していることを 表しています。

この考えを仏教では一多相入といいます。 また、「花開く」とは、心の花が 開く事、悟りの開ける事をも指します。
花開天下春