3月7日 (月)
お稽古場の風景 「直入軒の床の間拝見」
ご機嫌よろしゅうございます。
3月5日は二十四節気の啓蟄でした。
土の中で春を待っていた生き物達が 眠りから覚める時期。
今日はそんな春の訪れを感じる 宗家稽古場の床の間を御紹介します。
床 紅心宗慶宗匠筆 花開天下春
花 玉手箱椿 梶の新芽
花入 古銅 福耳
掛け物の言葉「花開天下春」は 一輪の花が天下に春の訪れた事を知らしめ
花一輪の中に天下の春が凝縮していることを 表しています。
この考えを仏教では一多相入といいます。 また、「花開く」とは、心の花が 開く事、悟りの開ける事をも指します。