2月25日 (水) 台目切

2015-2-25 UP

2月25日 (水) 台目切

ご機嫌よろしゅうございます。

お濃茶のお点法を稽古すると
広間と台目のお席で若干置き位置などが
異なり、戸惑われることがあるかもしえません。

台目とは台目切りの茶室でのお点法の仕方のことで
お稽古場では台目棚と呼ばれるものを
置いてお稽古なさることも多いかと思います。

特に茶事において、濃茶はこの台目切りの茶室で
行われることが多いものです。

台目については

【台目畳は、1畳の長手から台子の幅と風炉先屏風の
厚み(一尺五寸)とを切り取った畳のこと。
(略)紹鴎が好んだというが不詳。】(「茶室の見かた」)

【このような構えの最も早いのは、利休が大坂に
設けた深三畳台目である。中柱をもつ台目構えは
台子はもちろん、いかなる「棚」も使用させない
構えであって(略)点茶構えに対する草体化の
究極的な一つの姿であった。】
(「角川茶道大事典」)

などとあるように、侘び茶らしい構えのお点法になります。
畳が短くなる分、手元の道具の位置関係も
随分変わってくるので、注意が必要です。

書院・広間に比べて、侘びの意識で道具が組まれていることも
注目なさってお稽古してみてください。