12月28日 (月)亡羊(ぼうよう)
2015-12-28 UP
12月28日 (月)亡羊(ぼうよう)
ご機嫌よろしゅうございます。
今年も残すところあと4日となりました。
今年の干支は羊でした。
その羊に関する故事で、こんなものがあります。
中国戦国時代、思想家の楊朱の隣家から
羊が一匹逃げました。大勢の者が追いかけますが、
道がいくつも分かれていたために、
取り逃がしてしまいました。
それを聞いた楊朱は、
「学問の道もいくつもに分かれていて、
真の道がわからなくなる」と嘆いたといいます。
このことから
「多岐亡羊」
(岐き多くして羊を亡う)
という言葉が生まれ、
学問の道があまりに幅広いために、
容易に真理をつかむことができないことのたとえ
また、あれかこれかと思案に暮れることのたとえ
に使われるようになりました。
遠州公と親交のあった江戸初期の儒学者
三宅亡羊は名を島といい、寄斎と号しましたが
晩年にこの亡羊の号を用いました。