10月 14日 (水)遠州流茶道の点法

2015-10-14 UP

10月 14日 (水)遠州流茶道の点法
「大名物(おおめいぶつ)」

ご機嫌よろしゅうございます。

今日は大名物の茶入についてお話しします。
遠州流茶道では盆点法の中でも
大名物・中興名物の扱いの二種類があります。

大名物とは
「茶道具の位付の中で御物を含む
最高位の道具の称。
大名物の呼称が一般化するのは十八世紀末で、
それを定着させたのは松平不昧の『古今名物類聚』
である。
…遠州以後の名物である中興名物とそれ以前の
大名物の二種に名物を規定した。…
(角川茶道大辞典)」
とされていますが、識者によって見解は異なり、
範囲は明確ではありません。
しかい、遠州流点法に「大名物扱い」と「中興名物の扱い」がありますので、
その違いは遠州公の選定を一つの境にしていると考えられます。

大名物の茶入を使用する点法では
その扱いも通常の点法とは別格に扱われます。