遠州公縁の茶陶「薩摩焼」

2018-5-30 UP

〇薩摩焼と小堀遠州
ご機嫌よろしゅうございます。
今日は薩摩焼と遠州公にちなんだお話を。
遠州公が自身の茶会で薩摩焼の茶入を使用した記録が寛永五年(1628)、遠州公49歳の9月14日朝にあります。
また、遠州公が指導した薩摩焼として有名なのが、
「甫十瓢箪」と呼ばれる瓢箪形茶入です。
遠州公の号である宗甫と、数の十個にちなんで、「甫十」と呼ばれています。
現存が確認されているものは数点で、
甫十瓢箪の一つである銘「楽」や「玉川」
が有名です。
茶入の底に「甫十」の彫銘があり、瓢箪形の耳付小茶入であるとされています。
耳の代わりに茶入の胴の二方に小堀家の家紋である七宝輪違い紋があります。