遠州公ゆかりの茶陶「備前焼」②
2018-12-11 UP
ご機嫌よろしゅうございます。
今日は備前焼の特徴をご紹介します。
備前焼は釉薬を一切使用せず、1200〜1300度の高温で焼成します。二週間以上焼きしめるため、投げても割れないと言われるほど丈夫で大きな甕や壺が多く作られました。
備前焼の土は、100万年以上前に山から流出し蓄積された土の眠る田畑から採掘されます。きめ細かく粘り気があり鉄分を多く含みます。この鉄分が備前焼の茶褐色の地肌を作り出します。
備前焼では絵付け施釉などを行わないため、全ては土と火にゆだねられます。
窯への詰め方や温度、焼成時の灰や炭などの具合で生み出される景色が、世界に一つの作品を作り出します。