遠州公の愛した茶入「瀧浪(たきなみ)」
2014-7-5 UP
7月 5日 遠州公の愛した茶入「瀧浪(たきなみ)」
ご機嫌よろしゅうございます。
本日は遠州蔵帳所載「瀧浪(たきなみ)」
についてご紹介します。
この茶入の正面に流れる釉薬の景色が
瀧浪のように見えることから
遠州公が名銘しました。
なるほどよく見ているとまるで
目の前に滝がしぶきをあげて流れ落ちるような
景色が思い浮かびます。
家臣である勝田八兵衛が
この茶入を遠州公に献じたところ、
その褒賞として青江の脇差を与えたことから
「青江(あおえ)」とも呼ばれています。
青江は豊富な鉄資源の産地である備中の刀工の一派です。
後に松平不昧公にも伝わり、
「雲州蔵帳」にも記載されています。