遠州公と朝顔

2014-7-25 UP

7月 25日 遠州公と朝顔

ご機嫌よろしゅうございます。

今日は遠州公と朝顔にまつわるお話を
ご紹介します。

遠州公は手付きの籠に
朝顔の蔓を巻きつかせたまま床飾りにした
「竜の舞」という銘のついた花の記録があります。

切り花にしては、このようないけ方は大変困難ですが
ご先代は花の古書をもとに、この飾りは
朝顔の鉢ごと花籠に入れ育て、
手の部分に自然と巻きつかせた
ものであろうと推察されています。

朝顔のような蔓のあるものをいける場合は、
天体は左回りであることを受けて、
右めぐりのものを主に使うとされています。

利休時代にはまだ珍しい花だった朝顔は
遠州公の時代になってもなお珍花として貴重な
花でした。

また松花堂昭乗が朝顔の絵を
遠州公と江月和尚が賛を書いた合筆が大阪の湯木美術館に収蔵されています。

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