端午の節句

2014-5-7 UP

5月 7日  端午の節句              粽(ちまき)と柏餅(かしわもち)」
ご機嫌よろしゅうございます。 端午の節句といえば、粽や柏餅ですが 皆さんはどちらを召し上がりましたか?
粽か柏餅か、 これには東西の文化の違いが関係しているようです。
粽は、平安時代に中国から端午の節句が伝来したときに 共に伝えられ、全国に広がっていきました。 その後江戸時代に端午の節句が五節句の一つになってから、 縁起のいい柏餅が江戸の主流となり、 伝統を重んじる上方は粽を伝承したそうです。
粽は今からおよそ2300年前、中国で屈原(くつげん)という詩人が 陰謀によって失脚し、国を追われてしまいます。 国の行く末に失望した屈源は、汨羅(べきら)という川に投身自殺します。 その日が5月5日。 人々は屈原の死を悲しんで、供物を川へ投げ入れて弔いをしていましたが、 その供物は屈原のもとに届く前に、悪い龍に盗まれてしまうので 龍が苦手な楝樹(れんじゅ)の葉でもち米を包みました。 これを、邪気を払う赤・青・黄・白・黒の五色の糸で縛り 川へ流すと無事に屈原のもとへ届くようになったといいます。 その後中国では5月5日に粽を作って災いを除ける風習ができ、  端午の節句 となって粽とともに日本に伝来したのです。
粽が中国伝来なのに対し、柏餅は日本独特のものです。 新芽が出ないと古い葉が落ちないことから、子孫繁栄など の意味を込めて使われ、端午の節句の縁起のいい食べ物となりました。
さて皆さんのご家庭ではどちらでしたでしょうか? …でも、せっかくなので どちらもいただきたいですね。