宗家道場の床の間拝見
2017-5-1 UP
ご機嫌よろしゅうございます。
今日から五月に入り、初夏の爽やかな風が
心地よく感じられます。
5月5日は端午の節句です。鯉のぼりや兜飾りなど
男の子の健やかな成長を願って飾られます。
本日の床の間は
床 鈴木其一筆
八幡太郎義家朝臣
花 燕子花
花入 真塗 手桶
江戸時代後期の画家で、酒井抱一の弟子である鈴木其一の絵です。
八幡太郎義家は源頼義の長男で石清水八幡宮で元服したことか
ら八幡太郎と呼ばれています。義家と家臣が空を見上げている
様子から、陸奥の清原氏一族の争いをおさめた際の戦いで、
帰雁の列の乱れを見て伏兵あるを知り、隠れ潜む清原氏
の伏兵を討ち取った逸話が描かれていることを想起させます。
床の間左側には御家元ご長男の節句の兜や人形が飾られています。