2月7日
ご機嫌よろしゅうございます。
遠州流茶道ドキュメンタリー映画「父は家元」
テアトル新宿の映画館でも上映が増え、
夕方お仕事帰りの方でもご覧になれるようになりました。
茶道界初のドキュメンタリー映画ということで
流派、茶道経験の有無を問わず多くの方が
ご覧下さり、
TBS系列「王様のブランチ」でもミニシアター部門第5位
に紹介されるなど大変話題となっています。
喜多郎さんの音楽ともあいまって
遠州流綺麗さびの世界が
ドキュメンタリーでありながらドラマティック
に映し出されます。
この映画をきっかけに
遠州流に興味をお持ち下さった方
また、遠州流門人で、このメールマガジンをご覧くださっている方
是非ご一緒に
綺麗さびの世界を感じていきましょう。
このメールマガジンがそのお手伝いとなれば
幸いです。
【告知】
映画 父は家元 テアトル新宿での上映拡大!
○2月8日~14日
平日(1)10:00(2)17:25土日祝(1)10:00(2)20:10
15日以降は未定
○シネリーブル梅田・横浜ニューテアトル 上映中
○2月8日より福岡中州太洋 上映開始
映画 父は家元 公式ホームページ
2月6日 遠州公ご命日
本日は流祖小堀遠州公のご命日です。
毎年この祥月命日の2月6日には
ご家族揃って京都の大徳寺孤篷庵へ
お墓参りにいかれます。
本堂において法要を営み、
その後遠州公のお墓参りをされ
お墓参りが済むと
茶室「忘筌(ぼうせん)」において、ご住職と一緒に
お抹茶をいただきます。
孤篷庵は
1612年、大徳寺塔頭・龍光院内に、
遠州公が自らの菩提所として建立します。
この龍光院は、黒田長政が父・如水(黒田官兵衛)
の菩提寺として建立した寺です。
1643年、孤篷庵を龍光院から
現在の場所(瑞源院隣地)に移転しています。
最晩年の2年ほどはこちらにいたといわれます。
1647年、2月6日に伏見奉行屋敷で亡くなり、
ここ孤篷庵に葬られました。
【告知】
2月8日 長浜の慶雲館にて盆梅展がございます。
その際御家元の命名式が予定されております。
2月5日 福寿草
ご機嫌よろしゅうございます。
立春も過ぎ、
厳しい寒さもあともう少しの辛抱です。
さて今日は福寿草(フクジュソウ)について
お話ししたいと思います。
福寿草は2月頃
初春に先駆けて花を咲かせます。
福を寿ぐという名も新春の祝いの込められた名で
他にも
元日草(がんじつそう)や
朔日草(ついたちそう)との別名もあります。
日本では北海道から九州にかけて分布し
山林に生育します。
江戸時代には多数の園芸品種も
作られている古典園芸植物で、
流祖である遠州公も
「フクツグ草」の名称で、
よく茶席に用いています。
厳しい寒さの中にも負けじと咲く
美しい金色の花は
やがてくる春の訪れを感じさせてくれます。
【告知】
【父は家元】[舞台挨拶]
2月9日に福岡にて御家元が舞台挨拶を行います。
場所:福岡中洲大洋1
時間: (1)10:10の上映回終了後15分間 …
(2)12:30の上映回前
★12:20から10分間
2月4日 立春
ご機嫌よろしゅうございます。
2月4日の今日は立春(りっしゅん)
暦の上では春となりました。
古くは立春を新しい年の始まりとしていました。
1月31日に旧正月とご紹介しましたが、
立春が新年?と疑問に思われるかもしれません。
立春は24節気と呼ばれるものの一つです。
旧暦は月のめぐりによる暦で、
この太陰暦による季節のズレを正し、
季節を春夏秋冬の4等区分にするために
考案された区分手法の1つが24節気です。
旧暦では新月が必ず1日となるので
立春が正月前になると年内立春、
後になると新年立春と呼ばれました。
立春と旧正月が重なった年は
朔旦立春(さくたんりっしゅん)といわれて
非常に縁起がよいとされたそうです。
『古今和歌集』の巻頭歌には
ふるとしに春たちける日よめる、
年のうちに 春は来にけり
一年(ひととせ)を去年(こぞ)とやいはむ
今年(ことし)とやいはむ
在原元方
まだ年内であるのに、春が来てしまった。
この残りの日々を去年というべきか、それとも今年というべきだろうか。
という歌が詠まれています。
【告知
】[父は家元]
福岡上映決定!
場所 福岡中州大洋1
期間 2/8~21
(1)10:10~(2)12:30~(3)14:15~
映画 父は家元 公式ホームページ
2月3日 節分
ご機嫌よろしゅうございます。
2月3日の今日は節分です。
子供の頃から馴染みのある行事ですが
本来節分は
春夏秋冬の季節を分ける節目の日で、
「立春」「立夏」「立秋」「立冬」
それぞれの前日の総称です。
現在は2月3日だけを節分と
呼んでいますが、
これは年の始めの前日であることと、
気候が冬から春へ移り変わる日だから
だそうです。
年の初め?というのは
以前旧暦についてお話しましたように
昔は、立春を新年としていたため、
前日に一年の厄払いをして
翌年の無病息災を願うために
豆まきが習慣となりました。
豆を蒔いて鬼を追い出すことから
昔は「鬼遣い(おにやらい)」や「追難(ついな)」と
呼び、大晦日に宮中の年中行事のひとつとして始められたのが、
次第に庶民にも広がり現在まで続いています。
さて宗家道場においても
家元ご家族の皆様で豆撒きを行っていて
翌日の稽古場には
鬼退治に活躍した豆たちが…。
この豆を見る朝は
待ちわびた春の訪れを実感し
なんとも清々しい気持ちになり
お稽古にも身が入ります。
2月2日 官兵衛
ご機嫌よろしゅう ございます。
今日は堺のまちについてお話しします。
軍師官兵衛では
室津の浦上清宗に嫁いだ妹が、
婚礼当日に敵対する龍野城主赤松政秀に攻められ、
夫や八代道慶とともに討たれてしまいました。
そして第3話で失意の官兵衛が堺の街を訪ね
世の中の大きさを知り、
今後の活躍に重要な出会いを果たします。
この頃の堺は、ドラマにもありましたように
周囲に堀をめぐらせ、
会合衆(えごうしゅう)と呼ばれる豪商たちが
町を治めていました。
高い技術力を用いて鉄砲の生産も行われます。
文化、そして技術の発信地としての役割を担っており、
この堺を中心に茶の湯も栄え
武野紹鴎、津田宗及、今井宗久、千利休など
多くの茶人が活躍します。
さて今日はどんな展開になるのでしょうか?
楽しみです。
【告知】
2月8日より福岡中州大洋で映画「父は家元」の上映が決まりました。
映画 父は家元 公式ホームページ
遠州流茶道Facebookページ
http://www.facebook.com/enshuryu
2月1日
ご機嫌よろしゅうございます。
本日は横浜ニューテアトルで映画上映スタートです。
映画の中で、長浜の中学生に茶道を指導される場面があります。
家元は出張で各地の支部の指導をしながら
その地域の子供達に「こども塾」を行い
茶道の指導をされています。
これまで
茶の湯を通じて
次世代を担う子供達に豊かな心と
日本の文化を伝えたいという想いから
全国各地でこの取り組みを行われてきました。
お茶をいただく際の挨拶は、
日常生活と同じ
「おさきに」
「いただきます」
「ごちそうさまでした」
特別なことではなく相手を思う気持ちです。
最初は緊張でいっぱいだった子供達も
家元の説明を聞き、少しずつ茶道について
わかってくると少しはにかんだ笑顔で友達と挨拶をして、お茶をいただきます。
お家元が自ら子供達にご指導されているお姿を
みて、私たち門人も未来を託す子供達に
茶道を通じて日本の文化や礼儀を
伝えていかなければと強く思います。
神奈川にお住まいの方
横浜の劇場はJR関内駅のすぐ近く
伊勢佐木長通り(ゆずの路上ライブスタートの地)にございます。
是非お越しください。
【告知】
本日2月1日 舞台挨拶のお知らせ
(1)テアトル新宿
9:45 上映終了後
御家元、すずきじゅんいちプロデューサー、高野監督
のトークショー
(2)横浜ニューテアトル
10:40 上映終了後
御家元の次女でありナレーションを務めた小堀優子さんが
舞台挨拶
映画 父は家元 公式ホームページ
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1月31日 旧正月
ご機嫌よろしゅうございます。
本日1月31日は旧暦の1月1日にあたります。
日本で旧暦のお正月をお祝いすることは
一部を除き、あまりみかけられません。
中国ではこの旧暦のお正月に盛大にお祝いをします。
横浜の中華街や神戸では
華やかなパレードなどがニュースで話題になりますね。
明治の初め、日本は西洋にならって、
太陽のめぐりを中心に作られた太陽暦を採用しました。
それまでの旧暦は
月のめぐりによって作られたものでした。
お正月を迎春や新春と表現しますが
これは旧暦のお正月が
立春の頃だったことに由来します。
また桃の節句といわれる3月3日の雛祭りには
まだ桃が咲いていません。
旧暦の3月は現在の4月頃だからです。
このように
年中行事や古く詠まれた和歌では
季節感が1ヶ月ずれてしまい
たまに混乱することもあります。
【告知】
2月1日 映画「父は家元」 トークショーのお知らせ
御家元、榊原るみさん、高野監督 すずきじゅんいちさんが
明日テアトル新宿にてトークショーを行います。
時間は9:45の上映後です。
是非お越しください。
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1月30日 菱馬
ご機嫌よろしゅうございます。
今日は干支にちなんだお道具
「菱馬(ひしうま)」をご紹介致します。
菱馬といって思い浮かぶのは
呉須(ごす)の水指です。
形物水指として非常に人気の高い水指です。
菱形の両辺の隅を落とした形をしており
正面には団扇形
この中に二匹の馬が描かれています。
背面にはやはり団扇に一匹の馬の絵。
蓋には山水文様、つまみは竹節の形をしています。
本来は共蓋(本体と同じ素材でできている)ですが
失われて現存しないものも多く、
その場合は真塗りなどで新たにあつらえて使用します。
呉須は明末清初の頃のもので、
民窯で焼かれた素朴さが茶入の好みにかない
盛んに注文されました。
本年点初め薄茶席でも同手の水指が使われました。
永青文庫、九州国立博物館をはじめ、
所蔵する博物館が比較的多くあります。
【告知】
【横浜ニューテアトル】2/1より上映開始!!
上映初日 2月1日は 御家元の次女であり、ナレーションを務めた
小堀優子さんが舞台挨拶を行います。
上映期間:平成26年2月1日(土)~14日(金)
上映時間:(1)10:40~(2)14:40
※2月8日以降の時間は未定
映画 父は家元 公式ホームページ
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1月29日 火焔馬(かえんうま)
ご機嫌よろしゅうございます。
本日は干支にちなんだ道具
香合「火焔馬」についてお話ししたいと思います。
香合はお香を入れておく道具で
安政二年(1855)に発表された「形物香合相撲」の番付表
東三段目十八位に位置しています。
これは相撲の番付表に倣って、
人気の香合を当てはめたものです。
利休時代には重視されていなかった香合ですが
江戸時代も後半になると、蓋置などの小物とともに
趣向をこらすようになり、このような番付が
道具商などによって作られたと言われています。
ちなみに江戸時代の相撲では横綱が存在しなかったため
大関が一番になっています。
頭に火を背負った飛馬が波上を走る図柄です。
毎年遠州流ではお家元が干支やお題にちなんだ図柄を考え、
袱紗(ふくさ)を作ります。
袱紗はお点法の時に、茶器や茶杓を清めていくもので
捌く時や腰につけておく時に
ちらっと見える図柄が、時や趣向にかなったものをみかけると
とても粋にうつります。
今年の袱紗はこの火焔馬をイメージして
デザインされたそうです。
【告知】
【シネリーブル梅田】にて「父は家元」上映中
《舞台挨拶》
2/2 10:00上映後 小堀宗実家元が舞台挨拶を行います。
是非お越し下さい!
上映期間:2月7日(金)まで
上映時間 (1)10:00~ (2)11:50~ (1/31まで)
※2月1日以降は、10:00からの1回のみ。
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