2月17日 うど
ご機嫌よろしゅうございます。
今日は旬の食材「うど」を
ご紹介します。
水分量が多く、食物繊維、アスパラギン酸な
ど多く含み栄養価も高い食材です。
意外に思われるかもしれませんが
ウドの出荷日本一が東京です。
自生のものでは若葉、つぼみ、
芽および茎の部分を食用としますが、
栽培されているものは日の当たらない地下で
モヤシのように茎を白く伸ばして出荷します。
東京での生産は江戸時代
江戸時代末期に武蔵野市で始まりました。
人よりも早く初物を食べることが
「粋」とする江戸っ子気質が
春先に独特な香りと歯ごたえの「うど」を
我先に買い求めたようです。
アクが強く、下ごしらえにひと手間かかりますが
ぬたの和えものなどはとても美味しい…そうです。
是非挑戦してみたい食材です。
【告知】
雑誌「財界」3月11日号
2月25日(火)発売 定価610円(税込)
※宗実家元のインタビュー記事が掲載されます。
映画 父は家元 公式ホームページ
2月16日 官兵衛(蓮華王茶壷)
ご機嫌よろしゅうございます。
今日は大河ドラマ「軍師官兵衛」です。
1月19日には官兵衛が
有岡城に幽閉されたお話しをご紹介しました。
その際織田信長は、
説得に行ったまま戻らない官兵衛が裏切ったと疑い、
竹中半兵衛に官兵衛の人質である
息子・松寿丸の殺害を命じます。
竹中半兵衛は官兵衛と共に
「両兵衛」と称され、
秀吉の軍師として活躍した人物です。
官兵衛の無実を信じた半兵衛は、
松寿丸を殺害したと嘘の報告をし、
密かに美濃の居城にかくまっていました。
有岡城から助け出され、謀反の疑いの解けた
官兵衛は自分の息子の命を救ってくれた
半兵衛に深く感謝しますが
半兵衛は官兵衛が幽閉されている間に
陣中で亡くなっています。
その後、竹中半兵衛の300回忌の際に、
黒田家に「蓮華王茶壷」が進呈されました。
これは豊臣秀吉から竹中半兵衛が拝領したという茶壷です。
時代を経てもなおつながる
半兵衛と官兵衛の絆です。
【告知】
○本日 テアトル新宿での映画「父は家元」の上映は
10時の一回のみです。
○福岡中洲大洋・横浜ニューテアトルにて映画 父は家元 期間を延長して上映中
上映時間
○福岡中洲
(1)10:15
(2)12:10
○横浜ニューテアトル
(1)11:00
○テアトル新宿
(1)10:00
(2)17:25
是非お越しください。
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2月 15日 涅槃(ねはん)
ご機嫌よろしゅうございます。
本日は2月15日
お釈迦様がお亡くなりになった日です。
お釈迦様は釈迦族の王子として生まれ
何不自由なく暮らしますが、
城の外で苦しむ人々の姿を知り、
全てを捨てて、29歳で出家し、
35歳で悟りをひらかれました。
その後45年にわたり仏教の布教の道につくされます。
「この世で変らぬものはなにも無い。
皆、怠らず精進しなさい」。
そのお言葉を最後に、沙羅双樹の下
2月15日 80歳でお亡くなりになります。
このときの様子を絵にしたのが「涅槃図」です。
「涅槃」とはすべての煩悩の火が吹き消された状態、
安らぎ、悟りの境地を指しています。
また、生命の火が吹き消されたということでもあることから、
お釈迦様の入滅をさすこともあります。
この2月15日(3月15日の寺院も)
日本の各寺院では涅槃会
という法要を営むようになりました。
涅槃会で有名な興福寺では
、涅槃経の講讃を主とする法要を
天平勝宝年間(750)頃から
行なっているという記録があります。
【告知】
15日 13:00~14:00
福岡県放送のLOVE FM76.1 めさーじゅブランチ
に宗実御家元が映画のCM・トークでご出演されます。
映画 父は家元 公式ホームページ
2月 14日「蕗の薹」
ご機嫌よろしゅう ございます。
本日は今が旬の「蕗の薹(ふきのとう)」
についてお話しします。
独特な苦味と香りのある蕗の薹。
子供の頃はなかなか食べたいと思わなかったものですが
次第に、春になると食べたくなるようになるから不思議です。
蕗の薹は日本原産の山菜で、
全国の山野に自生しています。
古くから食用に利用され
てんぷらや、和え物などにして食されます。
食べる部分はつぼみの部分にあたり、
この花が咲いた後に地下茎から
伸びる葉(ふき)が出てきます。
山野に自生する天然の蕗の薹は
雪が解け始める頃に芽を出します。
春の訪れを知らせてくれる
この時期に欠かせない山菜の一つです。
【告知】
映画 父は家元 上映案内
・テアトル新宿 21日まで
・横浜ニューテアトル 14日まで
・福岡中州大洋 21日まで
・金沢シネモンド 3月8日~21日
・名古屋 伏見ミリオン 4月5日~18日
・青森 シネマ・ディクト 4月19日~5月2日
映画 父は家元 公式ホームページ
2月13日 「雪の日には紅梅一輪」
ご機嫌よろしゅうございます。
今日は梅にちなんだお話をご紹介します。
遠州の「綺麗さび」と利休の「侘び」
この違いをよく表すエピソードがあります。
ある雪の日、利休がお茶室にお客様を招きますが
その席の床の間には
掛物も花も何も飾ってありませんでした。
利休は
「雪も花である。 雪の日に花は要らぬ」
と話しました。
一方、遠州は
「雪の日には紅梅一輪」
と言っています。
利休の求めるのは
自然の中に見出す厳しさも含んだ美しさ
それと対照的に
雪の路地を抜け、席中に入ってうつる紅梅の色に
ほっと温もりを感じてほしいという
遠州の美意識
それぞれの生きた時代が
その精神性に反映されて生まれた
美しさです。
【告知】
映画 父は家元 上映案内
・テアトル新宿 21日まで
・横浜ニューテアトル 14日まで
・福岡中州大洋 21日まで
・金沢シネモンド 3月8日~21日
・名古屋 伏見ミリオン 4月5日~18日
・青森 シネマ・ディクト 4月19日~5月2日
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2月 12日 鶯餅
ご機嫌よろしゅうございます。
今日は季節の和菓子
「鶯餅(うぐいすもち)」についてのお話
春告鳥とも言われる鶯を思わせる
可愛らしい形のお菓子
「鶯餅」
現在では鶯餅は全国で作られてますが、
発祥は奈良の菊屋というお菓子屋さんとされており
この鶯餅にはこんな逸話があります。
天正の頃(1580年代)
豊臣秀吉の片腕として有名な弟、豊臣秀長は
大和郡山城主でした。(現在の奈良県あたり)
兄である秀吉を招いた茶会に使用するため
珍菓を作るよう
御用菓子司 菊屋治兵衛に命じて
献上されたのがこのお菓子。
秀吉はとても気に入り、
「鶯餅」という菓銘を下賜したということです。
ちなみに遠州公の父 正一次は当時
秀長の家臣として仕えており
遠州公も父と共にこの秀長に
小姓として仕えることとなります。
【告知】
金沢シネモンドにて 3月8日~21日で「父は家元」 の上映決定。
上映時間
(1)10:15~(2)15:20~
映画 父は家元 公式ホームページ
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2月11日 建国記念の日
ご機嫌よろしゅうございます。
今日は建国記念の日 祝日です。
大辞林にはこの「建国記念の日」を
国民の祝日の一。2月11日。 昭和41年(1966)、
建国をしのび、 国を愛する心を養うという趣旨で制定された。
もとの紀元節にあたる。建国記念日。
と記しています。
この紀元節というのは 日本書記に、
初代天皇となった神武天皇が 辛酉1月1日、
大和の橿原〔かしはら〕の宮で 即位したとされ、
それが現在の暦に直すと 紀元前660年2月11日にあたることから
明治政府がこの日を歴史の始まりとする としたものです。
戦後この祝日は廃止となり、 現在では「建国された日」
ではなく
「建国を祝う日」として祝日に制定されています。
【告知】
金沢シネモンドにて 3月8日~21日で「父は家元」 の上映決定。
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2月10日 梅
ご機嫌よろしゅうございます。
今日はそろそろ見頃を迎える
「梅」についてお話をしたいと思います。
今日私達が花見といって思い浮かぶのは
桜かと思いますが、
奈良時代には花といえば
梅を指すことの方が主でした。
お雛飾りにも添えられる
「左近の桜 右近の橘」は
平安京の紫宸殿(ししんでん)
に植えられていたものですが
これも創建当初は桜ではなく
梅が植えられていました。
桜が広く好まれるようになるのは
万葉の奈良から世代も移り変わった
平安時代もなかばからのことです。
【告知】
福岡中洲大洋にて「父は家元」
上映開始。
(1)10:10(2)12:05(3)14:00
15日以降は未定
映画 父は家元 公式ホームページ
2月 9日 官兵衛 松永久秀(まつながひさひで)
ご機嫌よろしゅうございます。
大河ドラマ「軍師官兵衛」では
織田信長が足利義昭を掲げ上洛しました。
この頃に活躍した武将に「松永久秀」がいます。
今日は茶道具にまつわる久秀のエピソードをご紹介します。
松永久秀は
三好長慶の家臣として頭角を現し、
長慶死後は主家をも圧倒する権勢を手にします。
そして十三代将軍・足利義輝を殺害。
その後三好家(三好三人衆)と対立して
東大寺大仏殿を焼き払います。
久秀は武野紹鴎に師事していて茶道の造詣が深かった
人物で、名物の道具も多く所有していました。
織田信長が上洛するといち早く降伏し
茶入「九十九髪茄子」(つくもなす)を献上して領国を安堵されます。
以後は織田家の一武将として畿内を中心に戦いますが
二度ほど信長を裏切り敵に回ります。
久秀は1577年、信長に信貴山城を攻められ、
信長からは「平蜘蛛の茶釜を差し出せば赦す」
という条件を出されたようですが
これを断り、釜ごと爆破して果てたといわれています。
【告知】
本日2月9日
福岡中州大洋にて「父は家元」上映後御家元の舞台挨拶がございます。
(1)10:10 上映後
(2)12:30 上映前(12:20~)
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2月 7日 「和歌を愛でる」展
ご機嫌よろしゅうございます。 現在青山の根津美術館において
企画展「和歌を詠む」が開催されています。
ここにその一文をご紹介します。
季節の移ろいや心の微妙なありようを、
31文字に託して詠んだ和歌は、日本美術と密接な関わりをもち、
さまざまなジャンルで造形化されてきました。
人々は和歌を詠み、流麗な手跡で文字に表し、
また、絵画や工芸に表現された意匠から和歌を読み解き、
茶道具には歌銘を付して新たな価値を見出してきたのです…。
遠州公はまさしくこの「歌銘」を 多くの茶道具に付した方で、
展覧会でも遠州公所縁の丸壷茶入「相坂」が展示されています。
茶入に添えられた江月宗玩筆の「相坂之記」に、
遠州公が『古今和歌集』雑下 読みひとしらずの歌
相坂のあらしの風はさむけれど 行ゑしらねはわひつつそぬる
によって命銘したと記されています。
唐物(からもの)の丸壺茶入を写したもので、
遠州公が最後まで手元に置いていた 愛蔵の品といわれています。
その他、茶道具では 鼠志野茶碗
「山の端」 薩摩文琳「亀尾」 が展示されています。
【告知】
本日より福岡中州大洋にて「父は家元」 上映開始。
(1)10:10(2)12:05(3)14:00
15日以降は未定
9日は(1)の後(2)の前には御家元舞台挨拶を予定しております。
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