正寿 号・宗延 大膳亮 文化元年12月20日(72才)
享保19年(1734)、父・小堀仁右衛門惟明の次男として京都に誕生する。祖先は遠州の弟・仁右衛門政春で、代々仁右衛門を名乗り京都代官を勤める家柄であった。
5世宗香は嫡子に不幸が多く、政寿を養嗣子として幕府に願いで、9歳の時宗香と父子となった。母が宗香の娘であるので、祖父と孫の関係になる。
しかし、養父である宗香に実子が誕生し、その後無事成長したため、19歳で退身して家督を譲り、領地である小室に住した。 茶法を養父宗香から習得し、また小堀家茶道頭の富岡友喜等と親しく交わり、遠州茶道の精進があったが、作品等で伝来しているのは極めて稀である。
71歳のでその生涯を閉じた。