少しずつ、そしてバリバリと
2022-12-1 UP
いよいよ本年も師走。一年の締めくくりである。いろいろあったが、やはりコロナで明け暮れた一年であったような気がする。が一方では、それを乗り越えようとする人々の動きも出てきた。茶道の世界も同様だが、むしろ心の部分では世の中を引っ張る気概を持つべきである。私の活動も最近急ピッチで動き始めている。この原稿の執筆日は実は10月の末日である。ここで先般開催された金沢での全国大会以降の二週間を振り返る。
15~17日 金沢支部・金沢兼六支部担当の全国大会は、初の茶会二日間の挑戦を含め、600名の参会者を迎えて大盛況であった。金沢真甫会の指導を始めて10年、金沢における遠州流茶道の認知度の高まりと、遠州公の文化貢献へのクローズアップを改めて感じた三日間であった。
18日 東京に戻り夕刻から所属する東京南ロータリークラブ主催の交換留学生のための恒例のオクトーバーフェストに、立礼席を設けてもてなす。
19日 名古屋真甫会指導のため、名古屋へ。
20日 朝帰京し、ロータリー例会に出席後、宗家にて直門真甫会の稽古。夕刻会合のため外出。
21日 大阪真甫会稽古で神戸へ。
22日 23日に出席する如庵茶会のため名古屋へ。移動の間、午前中に京都国立博物館を訪ねる。特別展「茶の湯」を、博物館の降矢哲男氏に迎えられ、解説を受けながらの鑑賞。たっぷり二時間、贅沢〔ぜいたく〕なひと時を過ごす。その後名古屋に移動、いささか迷いもあったが思い切って徳川美術館へ向かった。ここでも「名物」と題する特別展を開催していた。大徳寺龍光院展を通して親交を得た学芸員の加藤祥平氏が、当日美術館で行われた茶会の終了後駆けつけてくださり、名品を鑑賞した。こちらも二時間、つまりこの日は四時間も博物館・美術館にいたことになり、いささか足も棒になった。
23日 犬山城の下にある如庵での茶会に参加。
24日 宗家道場で終日茶花の稽古。
25日 福岡滾潨〔こんしゅう〕会指導のため福岡へ。
26日 朝福岡を出発、京都から滋賀県大津へ。翌日行われる近江ARS「龍門節会」の準備。この催しは、昨年始まった近江プロジェクトのスタートの会である。知の巨人松岡正剛さん肝いりの会。二十数年来の知己を得ている松岡さんとの久しぶりの共演。私を悩ます数々のお題がふりかかっていた。会場の寿長生〔すない〕の郷に到着、さっそく翌日の準備とリハーサル。
27日 本番当日。興奮と緊張のせいか朝二時半に目覚める。詳細は略。夕刻六時一〇分に会は終了し、妻と宗翔とともに帰京。
28日 高円宮妃久子殿下が名誉総裁をされているバードライフ・インターナショナルのガラ・ディナーに参加。
29日 久しぶりの行事なし。家でたまった原稿の校正。
30日 浅井家元主鑑の還暦の茶会出席。
31日 不傳庵日記を脱稿。
みなさま、明年もよろしく。よいお年を!