小間の床の間に入れた花で、鉄線を主役に、赤・白・黄・緑の色を配しました。向掛の花の扱いでは懸崖〔けんがい〕といって、花入より下に花や枝を入れることが多いですが、今回は花入が小振りなのに対して鉄線の花が大きく立派であるため、上に配しています。盛夏のなか、涼味を感じていただければ幸いです。