10月 24日 三渓園茶会(さんけいえんちゃかい)
ご機嫌よろしゅうございます。
今日は横浜三渓園にて茶会が
行われます。
三溪園の創設者で近代の三大茶人
原三溪(はらさんけい)を偲び、
茶道五流派が一堂に会します。
原三渓はもともとは跡見女学校の教師でした。
そこで横浜の豪商・・原善三郎の孫・原 屋寿(はら やす)
と結婚し、原家に入ります。
後に横浜市を本拠地とし、絹の貿易により富を築きました。
私邸である三渓園を、市民の憩いの場に開放。
関東大震災で横浜市が壊滅的打撃を受けると、
美術への支援や収集を控え、復興に私財を投入し、
しかもそれを表に出すことを好まなかったといいます。
遠州流は本日、月華殿でお家元が掛釜されます。
是非三渓園の絶景でお茶を一服お楽しみ下さい。
10月 21日 秋の土用
ご機嫌よろしゅうございます。
今日から秋の土用の入りです。
先月にも土用のお話をしましたが、
土用とは季節の変わり目である
立春・立夏・立秋・立冬の前18日間を
「土気」に分類し「土用」としたものです。
夏の土用は丑の日で有名ですが、
秋にも土用はあるのです。
そしてこの土用には
土いじりをしてはいけない、大根などの種まきも禁止、
するなどの禁忌がありました。
土用中は季節の変わり目なので、
体調を崩しやすい農作業をいさめた
先人の知恵が生きているのです。
10月 20日 恵比寿講(えびすこう)
ご機嫌よろしゅうございます。
今日は10月20日。
「恵比寿講」と呼ばれる行事が行われます。
ふっくらとしたお顔に満面の笑み
七福神の一人に数えられる恵比寿様
皆さんもよく耳にするお名前ではないかと
おもいます。
恵比寿様は、神無月で日本国中の神様が出雲へと
出払ってしまった留守を守るとされ
その恵比寿様に商売繁盛を願う行事です。
鯛を抱えて釣竿を持った姿の恵比寿様は
もともと海の向こうからやってきた漁業の神様。
次第に市場の神、商業の神として崇められ
商家ではこの日に恵比寿様の掛け軸をかけ
尾頭つきの鯛や現金などを供えるのだとか。
さて日本橋宝田恵比寿神社では、江戸時代から始まった
「べったら市」が有名です。
べったら漬けは、徳川慶喜公も
好んでよく食べたそうで、東京の名物にもなりました。
10月 18日 遠州流全国大会
ご機嫌よろしゅうございます。
今日18日から20日まで
広島・呉・広の三支部担当による
遠州流全国大会が広島にて開催されます。
この大会で、四十八回目を迎える全国大会
記念すべき第一回は、昭和40年6月
青森支部で開催された東北大会です。
その後万国博覧会などの理由で開催されない年が
2年ほどあった年を除き、2014年現在に至るまで
毎年、各地の支部でこの全国大会は行われてきました。
今回の大会の観光は安芸の宮島を参拝する予定です。
お家元とご一緒に名所を移動し
お近くでお話しできる貴重な機会で、
お茶会とはまたちがった楽しさがあります。
10月 15日 神嘗祭(かんなめさい)
ご機嫌よろしゅうございます。
皇室の祖先神である天照大神を祀っている
三重県の伊勢神宮では、今日から17日まで
「神嘗祭」が行われます。
これは「神宮神田」と呼ばれる場所で作られた新米と
新酒を献上し、今年最初の収穫を真っ先に
召し上がっていただくという神事です。
お米は私たち日本人にとって命の源であり、
そのお米が豊作になることを神様にお祈りします。
この「神嘗祭」が神宮の一年で最も重要な祭祀に当たり
この祭りの際には神宮で使用する祭具や装束など
新しいものに一新されるため、
「神宮の正月」とも呼ばれています。
10月 13日 顕彰会講演会
ご機嫌よろしゅうございます。
今日は飯田橋のしごとセンターにて
「遠州の憧れた定家の世界」
をテーマに講演会が行われます。
遠州公と定家については、既にこの
メールマガジンで何度か触れてまいりましたが
定家様の第一人者であった遠州公と定家との
関係を、國學院大学 文学部教授の
豊島 秀範 氏 が、詳しくお話ししてくださいます。
月刊「遠州」にて「狭衣物語」を連載されていた
先生で、ご専門は中古、中世文学で特に和歌や日記
を研究されてます。
明日はその講演会の模様をお伝えする予定です。
講演会参加ご希望の方は、
顕彰会までご連絡ください。
10月 9日 「占地」 これなんと読む?
ご機嫌よろしゅうございます。
今日は「占地」のお話を。
この漢字なんと読むかすぐにお分かりになったでしょうか?
正解は「しめじ」
普段店先ではひらがなで表記されていることが
多いようですね。
「香り松茸 味占地」
と言われますように、広く人々に親しまれてきた
秋の旬の食材の一つですが、
スーパーで手に入るのは人工栽培された「ぶな占地」
で、ほぼ一年中手に入ります。
天然ものの占地は、地元に出回るわずかなもの
に限られ、なかなか口にできません。
食物繊維が体内から有毒物質を排出し
免疫力を高めてくれる頼もしい食材です。
10月8日 寒露(かんろ)
ご機嫌よろしゅうございます。
今日は二十四節気の寒露に当たります。
寒露は秋分から数えて15日目頃のことをいい
晩夏から初秋にかけて野草に宿る冷たい露のこと
を指します。
秋の長雨が終わり、大気の状態も安定し、
秋晴れの日が多くなります。
本格的な秋の始まりです。
初夏に感じた清々しさとはまた違った
美しく過ごしやすい季節。
いよいよ草木は色づき始め、夏鳥が別れを告げ
雁などの冬鳥がやってきます。
10月7日 亥の子餅(いのこもち)
ご機嫌よろしゅうございます。
今日は亥の子餅のお話を。
西日本では刈り入れの終わった収穫祭として
亥の子祭りが行われます。
特に農家では10月の亥の日、
亥の刻(午後9時から11時)
新しく刈った穀物で猪型の餅やぼた餅を作り
田の神様に供え、それを家族で食べるという習わしがありました。
また東日本でも10月10日に「10日夜」と呼ばれる
同じような行事が行われます。
こちらの行事は田の神の帰る人される10日に
案山子(かかし)を持ち帰り、その傘を焼き
焼き餅を作って供えるそうです。
案山子は神様がこの世に現れた姿なのだとか。
お菓子屋さんでもこの頃に亥の子餅を
店先に並べますが、
こちらは新暦の10月より、旧暦の10月に
合わせて売り出すことが多いようです。