三渓園茶会(さんけいえんちゃかい)

2014-10-24 UP

10月 24日 三渓園茶会(さんけいえんちゃかい)

ご機嫌よろしゅうございます。

今日は横浜三渓園にて茶会が
行われます。

三溪園の創設者で近代の三大茶人
原三溪(はらさんけい)を偲び、
茶道五流派が一堂に会します。

原三渓はもともとは跡見女学校の教師でした。
そこで横浜の豪商・・原善三郎の孫・原 屋寿(はら やす)
と結婚し、原家に入ります。
後に横浜市を本拠地とし、絹の貿易により富を築きました。

私邸である三渓園を、市民の憩いの場に開放。
関東大震災で横浜市が壊滅的打撃を受けると、
美術への支援や収集を控え、復興に私財を投入し、
しかもそれを表に出すことを好まなかったといいます。

遠州流は本日、月華殿でお家元が掛釜されます。
是非三渓園の絶景でお茶を一服お楽しみ下さい。

秋の土用

2014-10-21 UP

10月 21日 秋の土用

ご機嫌よろしゅうございます。

今日から秋の土用の入りです。

先月にも土用のお話をしましたが、
土用とは季節の変わり目である
立春・立夏・立秋・立冬の前18日間を
「土気」に分類し「土用」としたものです。
夏の土用は丑の日で有名ですが、
秋にも土用はあるのです。

そしてこの土用には
土いじりをしてはいけない、大根などの種まきも禁止、
するなどの禁忌がありました。
土用中は季節の変わり目なので、
体調を崩しやすい農作業をいさめた
先人の知恵が生きているのです。

恵比寿講(えびすこう

2014-10-20 UP

10月 20日 恵比寿講(えびすこう)

ご機嫌よろしゅうございます。

今日は10月20日。
「恵比寿講」と呼ばれる行事が行われます。

ふっくらとしたお顔に満面の笑み
七福神の一人に数えられる恵比寿様
皆さんもよく耳にするお名前ではないかと
おもいます。

恵比寿様は、神無月で日本国中の神様が出雲へと
出払ってしまった留守を守るとされ
その恵比寿様に商売繁盛を願う行事です。

鯛を抱えて釣竿を持った姿の恵比寿様は
もともと海の向こうからやってきた漁業の神様。
次第に市場の神、商業の神として崇められ
商家ではこの日に恵比寿様の掛け軸をかけ
尾頭つきの鯛や現金などを供えるのだとか。

さて日本橋宝田恵比寿神社では、江戸時代から始まった
「べったら市」が有名です。
べったら漬けは、徳川慶喜公も
好んでよく食べたそうで、東京の名物にもなりました。

遠州公の国焼指導

2014-10-19 UP

10月 19日 遠州公の国焼指導

ご機嫌よろしゅうございます。
 日曜日になりました。
 軍師官兵衛に関連して
今日は遠州公の国焼き指導のお話を。

 秀吉が行った朝鮮の役で茶の湯を愛好していたため、、多くの武将が
朝鮮に上陸し帰国の際に、現地の陶工を日本につれ、それぞれ自分の領地で釜を作り、作陶を始めます。
これが御庭焼と称されるものですが、
簡単には茶の湯の心にかなったものが出来ません。
そこでそれらの陶工の指導にあたったのが遠州公です。
 

 遠州公は指導の要請があると、
まず「切形」と呼ばれる型紙を送ります。
 陶工はその型紙通りに焼いたものを持参し
京都伏見まで向かうのでした。黒田家の御用窯となった高取焼は
その代表的なもので、のちに遠州高取と呼ばれています。

そういった遠州公の好みや指導を受けた窯は、
信楽・伊賀・丹波・膳所・志戸呂・上野・薩摩など数多く
後に遠州七窯などと称すようになります。

 遠州七窯についてはまた後日。

遠州流全国大会

2014-10-18 UP

10月 18日  遠州流全国大会

ご機嫌よろしゅうございます。

今日18日から20日まで
広島・呉・広の三支部担当による
遠州流全国大会が広島にて開催されます。

この大会で、四十八回目を迎える全国大会
記念すべき第一回は、昭和40年6月
青森支部で開催された東北大会です。

その後万国博覧会などの理由で開催されない年が
2年ほどあった年を除き、2014年現在に至るまで
毎年、各地の支部でこの全国大会は行われてきました。

今回の大会の観光は安芸の宮島を参拝する予定です。
お家元とご一緒に名所を移動し
お近くでお話しできる貴重な機会で、
お茶会とはまたちがった楽しさがあります。

神嘗祭(かんなめさい)

2014-10-15 UP

10月 15日 神嘗祭(かんなめさい)

ご機嫌よろしゅうございます。

皇室の祖先神である天照大神を祀っている
三重県の伊勢神宮では、今日から17日まで
「神嘗祭」が行われます。

これは「神宮神田」と呼ばれる場所で作られた新米と
新酒を献上し、今年最初の収穫を真っ先に
召し上がっていただくという神事です。

お米は私たち日本人にとって命の源であり、
そのお米が豊作になることを神様にお祈りします。

この「神嘗祭」が神宮の一年で最も重要な祭祀に当たり
この祭りの際には神宮で使用する祭具や装束など
新しいものに一新されるため、
「神宮の正月」とも呼ばれています。

顕彰会講演会

2014-10-13 UP

10月 13日 顕彰会講演会

ご機嫌よろしゅうございます。
今日は飯田橋のしごとセンターにて

「遠州の憧れた定家の世界」
をテーマに講演会が行われます。

遠州公と定家については、既にこの
メールマガジンで何度か触れてまいりましたが
定家様の第一人者であった遠州公と定家との
関係を、國學院大学 文学部教授の
豊島 秀範 氏 が、詳しくお話ししてくださいます。

月刊「遠州」にて「狭衣物語」を連載されていた
先生で、ご専門は中古、中世文学で特に和歌や日記
を研究されてます。

明日はその講演会の模様をお伝えする予定です。

講演会参加ご希望の方は、
顕彰会までご連絡ください。

「占地」 これなんと読む?

2014-10-9 UP

10月 9日 「占地」 これなんと読む?

ご機嫌よろしゅうございます。

今日は「占地」のお話を。
この漢字なんと読むかすぐにお分かりになったでしょうか?

正解は「しめじ」
普段店先ではひらがなで表記されていることが
多いようですね。

「香り松茸 味占地」
と言われますように、広く人々に親しまれてきた
秋の旬の食材の一つですが、
スーパーで手に入るのは人工栽培された「ぶな占地」
で、ほぼ一年中手に入ります。
天然ものの占地は、地元に出回るわずかなもの
に限られ、なかなか口にできません。

食物繊維が体内から有毒物質を排出し
免疫力を高めてくれる頼もしい食材です。

寒露(かんろ)

2014-10-8 UP

10月8日 寒露(かんろ)

ご機嫌よろしゅうございます。

今日は二十四節気の寒露に当たります。

寒露は秋分から数えて15日目頃のことをいい
晩夏から初秋にかけて野草に宿る冷たい露のこと
を指します。

秋の長雨が終わり、大気の状態も安定し、
秋晴れの日が多くなります。
本格的な秋の始まりです。
初夏に感じた清々しさとはまた違った
美しく過ごしやすい季節。

いよいよ草木は色づき始め、夏鳥が別れを告げ
雁などの冬鳥がやってきます。

亥の子餅(いのこもち)

2014-10-7 UP

10月7日 亥の子餅(いのこもち)

ご機嫌よろしゅうございます。

今日は亥の子餅のお話を。

西日本では刈り入れの終わった収穫祭として
亥の子祭りが行われます。

特に農家では10月の亥の日、
亥の刻(午後9時から11時)
新しく刈った穀物で猪型の餅やぼた餅を作り
田の神様に供え、それを家族で食べるという習わしがありました。

また東日本でも10月10日に「10日夜」と呼ばれる
同じような行事が行われます。
こちらの行事は田の神の帰る人される10日に
案山子(かかし)を持ち帰り、その傘を焼き
焼き餅を作って供えるそうです。
案山子は神様がこの世に現れた姿なのだとか。

お菓子屋さんでもこの頃に亥の子餅を
店先に並べますが、
こちらは新暦の10月より、旧暦の10月に
合わせて売り出すことが多いようです。