11月 22日 小雪(しょうせつ)
ご機嫌よろしゅうございます。
今日は二十四節気の「小雪」に当たります。
立冬から数えて15日目頃にあたり、
日差しもしだいに冬らしくなり、
鮮やかに染まった紅葉も
散り始める頃です。
逆に銀杏や柑橘類は黄色く色づき始めます。
暦便覧には
冷ゆるがゆえに、雨も雪となりてくだるがゆえなり
と記されています。
暦の上では、雪も降り始め本格的な冬を迎える頃、
東京ではこの時期雪をみることはなかなかありませんが、
北の地域では初雪の便りが聞声始めていますね。
11月 15日 七五三
ご機嫌よろしゅうございます。
この時期、小さな可愛いお子さんが
お着物をきて、お家の方と手をつないで歩く
姿をよく見かけます。
慣れない着物に戸惑いながらも、一生懸命
歩く姿はとてもいじらしく可愛いものです。
今日は七五三。
「七歳までは神のうち」という言葉もあるように
かつては、乳幼児死亡率も高く、子供が七歳まで
成長することも厳しい時代でした。
そのため三歳、五歳、七歳と節目ごとに大人の
髪型や着付けに近づけていき、七歳をもって
人間の仲間入りを果たし、その御祝いをする
という意味が、この七五三には込められています。
現代では医療も進歩し、可愛い我が子の成長の
過程を祝う行事として全国に定着しました。
ここまで無事に育ってくれたことへの安堵と喜びが
街ですれ違う家族から伝わってきます。
11月 10日 酉の市
ご機嫌よろしゅうございます。
今日は11月の酉の日
全国の鷲(おおとり)神社では
酉の市が開かれます。
この鷲神社は、天日鷲命(アメノヒワシノミコト)
日本武尊(ヤマトタケルノミコト)
を祀っています。
天照大御神が天之岩戸にお隠れになり、
その岩度が開かれた時、楽器を持つ神の弦の先に
鷲がとまったことから、吉祥の兆しとしてその神は
天日鷲命と称される様になりました。
また東国平定のための旅の途中亡くなった
日本武尊の魂が大きな白い鳥と
なり故郷へ飛び去ったと言われています。
そのため鷲神社の氏子は鶏を神の使いと信じ
古くより大切に扱ってきました。
この酉の市では、開運招福や商売繁盛を願い
福をかきこむ豪華な熊手が売られ、境内は
大変な賑わいをみせます。
お店の人との値段交渉交渉も楽しみの一つ。
商談成立し、安く熊手を手に入れたら、
値切った金額をご祝儀として渡すというのが、
粋な熊手の買い方なのだとか。
11月 3日 文化の日
ご機嫌よろしゅうございます。
今日は文化の日。
祝日です。
昭和二十一年の今日、「日本国憲法」が公布されました。
国民主権、平和主義が定められ、
「自由と平和を愛し、文化をすすめる日」として
二年後に「文化の日」として制定されました。
五月三日の「憲法記念日」は「日本国憲法」
が施行された日として同じく祝日となっています。
この日、皇居では文化勲章の授与式が行われます。
授与式では主に文化功労者の中の
「文化ノ発達ニ関シ勲績卓絶ナル者」(文化勲章令)
のおおむね5人が選ばれます。
識者10人による文化功労者選考分科会の意見を
文部科学相が聞き、首相に推薦するという流れです。
また、この日には各地の博物館で入館料が無料となります。
様々な施設に足を運び、芸術や科学などに
触れてみてはいかがでしょうか?
11月1日 霜月(しもつき)
ご機嫌よろしゅうございます。
今日から十一月。
十一月の異名を「霜月」と呼び
「霜降り月」の略された形であるなど
諸説あります。
茶の湯ではこの霜月が、お正月に並び
大変めでたい月とされています。
一つには、風炉の時期閉じていた炉を開く
「炉開き」があること。
またもう一つ、八十八夜に摘まれ茶壺に
納められていた茶葉を初めて使う
「口切」を行うことにあります。
この二つについては、後日触れたいと思います。
またあまり知られていませんが、
毎年11月1日は「紅茶の日」でもあります。
1791年(寛政3年)の11月1日に、
伊勢の国(現・三重県)出身の船頭・大黒屋光太夫が、
ロシアの女帝・エカテリーナ2世のお茶会に招かれ、
日本人として初めて本格的な紅茶を飲んだ
ことに由来するそうです。
紅茶も緑茶も、製造過程が異なるだけで
本来同じお茶の木からできています。
日本人が紅茶という新しいお茶の形に出会った
日でもあるのですね。
10月 6日 十三夜(じゅうさんや)
ご機嫌よろしゅうございます。
今日は十三夜。
今宵も月を眺めるよい日です。
皆さん先月の十五夜はご覧になりましたか?
もしご覧になった方は今宵も是非
お月見を。
というのも
昔から十五夜に月見をしたら、必ず同じ場所で
十三夜にも月見をするものともされ、
どちらかだけ見るのは
「片月見」といって忌まれていたからです。
旧暦の毎月13日の夜を「十三夜」といっていましたが、
9月13日の夜は、「十五夜」についで美しい月とされ、
宮中では、古くから宴を催すなど月を鑑賞する風習があった
そうです。
そもそも中国から「十五夜」の風習が入ってくるよりも
前に、「十三夜」の風習は民間に広く普及していたのだとか。
10月 2日 名残り(なごり)
ご機嫌よろしゅうございます。
10月に入り、近年の猛暑もようやく
影を潜めるころとなる頃となりました。
10月も半ばともなると、茶の湯の世界は
名残りと呼ばれる時季となり
あとわずかとなった風炉の時期を名残り惜しむ
夏、床の間を彩ってきた草花に名残りを惜しむ
名残りには様々な意味がありますが、本来の
茶の湯の名残りというのは、そのような自然の季節感
ではなく、前年の口切り以来使用していた茶壷の中の茶が残り少なくなった
ということからくる意味です。
五月、八十八夜の頃に新茶が摘まれ、その茶葉を
そのまま乾燥させ、袋に入れて茶壷に詰めます。
これを一定の温度で保存し、十一月に(旧暦の10月)初めて壷の口が
開かれ、その年の新茶が飲まれることになります。
そしていよいよ残りわずかとなった茶葉を名残り惜しみながら季節のうつろいを感じる
茶の湯ならではの言葉といえるのです。
10月 1日 神無月(かんなづき)
ご機嫌よろしゅうございます。
今日から十月。
十月の異名を「神無月」といいますが、
よく言われる説として、
八百万(やおよろず)の神々が
話し合いのため出雲の国に集まる月。
そのため各地では神様が留守になるので
「神無月」といいますが、神様の集まる出雲では
「神在月」と呼ぶといわれています。
これは出雲の御師が広めた説とする考えもあり、
「神嘗祭(かんなめづき)」
「神祭月(かみまつりづき)」
また十月は雷のならない月ということで
「雷なし月」からくるとする説もあります。
vv
9月 24日 秋の社日(しゃじつ)
ご機嫌よろしゅうございます。
今日は秋の「社日」にあたります。
「社日」とは、春分と秋分に最も近い戊(つちのえ)
の日に、大地の守護神をお祭りし収穫に感謝する日
とされています。
神様は春に山からやってきて、田畑の作物を
実らせ、秋の社日に帰っていくといわれているそうです。
この日は、神様の頭を掘ることになるので
土を耕すことは禁忌とされています。
もとは中国から入ってきた習慣のようですが、
日本の土地神様の信仰と融合して全国に広がり、
豊穣を祈願する節日になったといわれています。
作物を育てる方は、多くの手間と愛情を
注ぎ育てていく中、
目に見えない大きな力に助けられていることを
感じ、一年無事に収穫できることへの感謝を捧げます。
その大地の恵みをいただく私たちも、
育ててくださった方や、守ってくれた大地の神へ
感謝の気持ちを忘れずにいただきたいものです。
9月23日 秋分の日
ご機嫌よろしゅうございます。
今日は秋分の日、祝日です。
法律では
『祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ日』
となっています。
明治時代には秋季皇霊祭といって
歴代天皇、皇族の霊が祭られている三殿である
「皇霊殿」で行われるのが「皇霊祭」、
一般のお彼岸の先祖供養にあたる行事が
彼岸の中日に宮中で行われていました。
歴代の天皇のご供養を春と秋の2回にまとめて皇霊祭
として行われるようになったといわれています。
一般市民もこれに倣うようになり、
1948年には祝日として法律で制定されました。