2月4日 立春
ご機嫌よろしゅうございます。
2月4日の今日は立春(りっしゅん)
暦の上では春となりました。
古くは立春を新しい年の始まりとしていました。
1月31日に旧正月とご紹介しましたが、
立春が新年?と疑問に思われるかもしれません。
立春は24節気と呼ばれるものの一つです。
旧暦は月のめぐりによる暦で、
この太陰暦による季節のズレを正し、
季節を春夏秋冬の4等区分にするために
考案された区分手法の1つが24節気です。
旧暦では新月が必ず1日となるので
立春が正月前になると年内立春、
後になると新年立春と呼ばれました。
立春と旧正月が重なった年は
朔旦立春(さくたんりっしゅん)といわれて
非常に縁起がよいとされたそうです。
『古今和歌集』の巻頭歌には
ふるとしに春たちける日よめる、
年のうちに 春は来にけり
一年(ひととせ)を去年(こぞ)とやいはむ
今年(ことし)とやいはむ
在原元方
まだ年内であるのに、春が来てしまった。
この残りの日々を去年というべきか、それとも今年というべきだろうか。
という歌が詠まれています。
【告知
】[父は家元]
福岡上映決定!
場所 福岡中州大洋1
期間 2/8~21
(1)10:10~(2)12:30~(3)14:15~
映画 父は家元 公式ホームページ
2月3日 節分
ご機嫌よろしゅうございます。
2月3日の今日は節分です。
子供の頃から馴染みのある行事ですが
本来節分は
春夏秋冬の季節を分ける節目の日で、
「立春」「立夏」「立秋」「立冬」
それぞれの前日の総称です。
現在は2月3日だけを節分と
呼んでいますが、
これは年の始めの前日であることと、
気候が冬から春へ移り変わる日だから
だそうです。
年の初め?というのは
以前旧暦についてお話しましたように
昔は、立春を新年としていたため、
前日に一年の厄払いをして
翌年の無病息災を願うために
豆まきが習慣となりました。
豆を蒔いて鬼を追い出すことから
昔は「鬼遣い(おにやらい)」や「追難(ついな)」と
呼び、大晦日に宮中の年中行事のひとつとして始められたのが、
次第に庶民にも広がり現在まで続いています。
さて宗家道場においても
家元ご家族の皆様で豆撒きを行っていて
翌日の稽古場には
鬼退治に活躍した豆たちが…。
この豆を見る朝は
待ちわびた春の訪れを実感し
なんとも清々しい気持ちになり
お稽古にも身が入ります。
2月2日 官兵衛
ご機嫌よろしゅう ございます。
今日は堺のまちについてお話しします。
軍師官兵衛では
室津の浦上清宗に嫁いだ妹が、
婚礼当日に敵対する龍野城主赤松政秀に攻められ、
夫や八代道慶とともに討たれてしまいました。
そして第3話で失意の官兵衛が堺の街を訪ね
世の中の大きさを知り、
今後の活躍に重要な出会いを果たします。
この頃の堺は、ドラマにもありましたように
周囲に堀をめぐらせ、
会合衆(えごうしゅう)と呼ばれる豪商たちが
町を治めていました。
高い技術力を用いて鉄砲の生産も行われます。
文化、そして技術の発信地としての役割を担っており、
この堺を中心に茶の湯も栄え
武野紹鴎、津田宗及、今井宗久、千利休など
多くの茶人が活躍します。
さて今日はどんな展開になるのでしょうか?
楽しみです。
【告知】
2月8日より福岡中州大洋で映画「父は家元」の上映が決まりました。
映画 父は家元 公式ホームページ
遠州流茶道Facebookページ
http://www.facebook.com/enshuryu
2月1日
ご機嫌よろしゅうございます。
本日は横浜ニューテアトルで映画上映スタートです。
映画の中で、長浜の中学生に茶道を指導される場面があります。
家元は出張で各地の支部の指導をしながら
その地域の子供達に「こども塾」を行い
茶道の指導をされています。
これまで
茶の湯を通じて
次世代を担う子供達に豊かな心と
日本の文化を伝えたいという想いから
全国各地でこの取り組みを行われてきました。
お茶をいただく際の挨拶は、
日常生活と同じ
「おさきに」
「いただきます」
「ごちそうさまでした」
特別なことではなく相手を思う気持ちです。
最初は緊張でいっぱいだった子供達も
家元の説明を聞き、少しずつ茶道について
わかってくると少しはにかんだ笑顔で友達と挨拶をして、お茶をいただきます。
お家元が自ら子供達にご指導されているお姿を
みて、私たち門人も未来を託す子供達に
茶道を通じて日本の文化や礼儀を
伝えていかなければと強く思います。
神奈川にお住まいの方
横浜の劇場はJR関内駅のすぐ近く
伊勢佐木長通り(ゆずの路上ライブスタートの地)にございます。
是非お越しください。
【告知】
本日2月1日 舞台挨拶のお知らせ
(1)テアトル新宿
9:45 上映終了後
御家元、すずきじゅんいちプロデューサー、高野監督
のトークショー
(2)横浜ニューテアトル
10:40 上映終了後
御家元の次女でありナレーションを務めた小堀優子さんが
舞台挨拶
映画 父は家元 公式ホームページ
遠州流茶道Facebookページ
http://www.facebook.com/enshuryu
1月31日 旧正月
ご機嫌よろしゅうございます。
本日1月31日は旧暦の1月1日にあたります。
日本で旧暦のお正月をお祝いすることは
一部を除き、あまりみかけられません。
中国ではこの旧暦のお正月に盛大にお祝いをします。
横浜の中華街や神戸では
華やかなパレードなどがニュースで話題になりますね。
明治の初め、日本は西洋にならって、
太陽のめぐりを中心に作られた太陽暦を採用しました。
それまでの旧暦は
月のめぐりによって作られたものでした。
お正月を迎春や新春と表現しますが
これは旧暦のお正月が
立春の頃だったことに由来します。
また桃の節句といわれる3月3日の雛祭りには
まだ桃が咲いていません。
旧暦の3月は現在の4月頃だからです。
このように
年中行事や古く詠まれた和歌では
季節感が1ヶ月ずれてしまい
たまに混乱することもあります。
【告知】
2月1日 映画「父は家元」 トークショーのお知らせ
御家元、榊原るみさん、高野監督 すずきじゅんいちさんが
明日テアトル新宿にてトークショーを行います。
時間は9:45の上映後です。
是非お越しください。
映画 父は家元 公式ホームページ
遠州流茶道Facebookページ
1月30日 菱馬
ご機嫌よろしゅうございます。
今日は干支にちなんだお道具
「菱馬(ひしうま)」をご紹介致します。
菱馬といって思い浮かぶのは
呉須(ごす)の水指です。
形物水指として非常に人気の高い水指です。
菱形の両辺の隅を落とした形をしており
正面には団扇形
この中に二匹の馬が描かれています。
背面にはやはり団扇に一匹の馬の絵。
蓋には山水文様、つまみは竹節の形をしています。
本来は共蓋(本体と同じ素材でできている)ですが
失われて現存しないものも多く、
その場合は真塗りなどで新たにあつらえて使用します。
呉須は明末清初の頃のもので、
民窯で焼かれた素朴さが茶入の好みにかない
盛んに注文されました。
本年点初め薄茶席でも同手の水指が使われました。
永青文庫、九州国立博物館をはじめ、
所蔵する博物館が比較的多くあります。
【告知】
【横浜ニューテアトル】2/1より上映開始!!
上映初日 2月1日は 御家元の次女であり、ナレーションを務めた
小堀優子さんが舞台挨拶を行います。
上映期間:平成26年2月1日(土)~14日(金)
上映時間:(1)10:40~(2)14:40
※2月8日以降の時間は未定
映画 父は家元 公式ホームページ
遠州流茶道Facebookページ
http://www.facebook.com/enshuryu
1月29日 火焔馬(かえんうま)
ご機嫌よろしゅうございます。
本日は干支にちなんだ道具
香合「火焔馬」についてお話ししたいと思います。
香合はお香を入れておく道具で
安政二年(1855)に発表された「形物香合相撲」の番付表
東三段目十八位に位置しています。
これは相撲の番付表に倣って、
人気の香合を当てはめたものです。
利休時代には重視されていなかった香合ですが
江戸時代も後半になると、蓋置などの小物とともに
趣向をこらすようになり、このような番付が
道具商などによって作られたと言われています。
ちなみに江戸時代の相撲では横綱が存在しなかったため
大関が一番になっています。
頭に火を背負った飛馬が波上を走る図柄です。
毎年遠州流ではお家元が干支やお題にちなんだ図柄を考え、
袱紗(ふくさ)を作ります。
袱紗はお点法の時に、茶器や茶杓を清めていくもので
捌く時や腰につけておく時に
ちらっと見える図柄が、時や趣向にかなったものをみかけると
とても粋にうつります。
今年の袱紗はこの火焔馬をイメージして
デザインされたそうです。
【告知】
【シネリーブル梅田】にて「父は家元」上映中
《舞台挨拶》
2/2 10:00上映後 小堀宗実家元が舞台挨拶を行います。
是非お越し下さい!
上映期間:2月7日(金)まで
上映時間 (1)10:00~ (2)11:50~ (1/31まで)
※2月1日以降は、10:00からの1回のみ。
映画 父は家元 公式ホームページ
遠州流茶道Facebookページ
http://www.facebook.com/enshuryu
1月28日 初不動
ご機嫌よろしゅうございます。
1月28日は初不動です。
観音様、お地蔵様と共に、「お不動さん」
として私たちに馴染みのあるのが
この不動明王です。
悪を取り除くため目を怒らせ
右手に宝剣、左手には縄をもち
恐ろしい姿をされています。
毎月28日が縁日で、その中でも初不動のこの日には
一年間の無病息災を願い、多くの露店と参詣者とで
賑わいます。
三井寺の黄不動は、円珍が修行中目の前に現れた
「金人」を描きとらせたもので
青蓮院の青不動、高野山の赤不動とともに
「日本三不動」 として知られています。
この三井寺は、正式には園城寺といい、
この寺の鐘にちなんで名付けられた
利休作の竹花入「園城寺」が有名です。
この話はまた日を改めて。
【告知】
遠州流茶道ドキュメンタリー映画「父は家元」
公式ホームページ
1月27日
ご機嫌よろしゅうございます。
今日は1月27日 国旗制定記念日です。
現存する資料などから知る限りでは
日の丸は古来から用いられていましたが
長い間「慣習」として使用されてきたもので
法律で定められたものではありませんでした。
明治3年1月27日制定の商船規則で
船舶の識別旗として日の丸が定められ
規格やデザインが統一されます。
しかしこの法律には国旗とは明記されていません。
その後、平成11年8月13日
国旗及び国歌に関する法律が制定され
公式に日の丸が日本の国旗であると定められます。
ご機嫌よろしゅうございます。
毎年1月26日は、「文化財防火デー」です。
昭和24年1月26日
奈良の法隆寺金堂が炎上
壁画が焼損するという事件が起きました。
この火災の原因は
壁画の模写をしていた作業員が使用していた
電気座布団のスイッチの切り忘れとされており
火災後は皮肉にも、模写によって当時の壁画の様子を
知ることとなります。
この事件をきっかけに
災害による文化財の
保護に対する声が高まり、
昭和25年「文化財保護法」が制定され
以来各地でこの26日に防火訓練が行われています。
今年は国宝「出雲大社本殿」(島根県出雲市)
その他で開催予定です。
【告知】
本日大阪にて上映中「父は家元」
10:00からの映画上映終了後、
ナレーションを務めた小堀優子さんと高野監督が舞台挨拶
を行います。
遠州流茶道ドキュメンタリー映画「父は家元」
公式ホームページ
遠州流茶道Facebookページ
http://www.facebook.com/enshuryu