蕗の薹

2014-2-14 UP

2月 14日「蕗の薹」

ご機嫌よろしゅう ございます。
本日は今が旬の「蕗の薹(ふきのとう)」
についてお話しします。

独特な苦味と香りのある蕗の薹。
子供の頃はなかなか食べたいと思わなかったものですが
次第に、春になると食べたくなるようになるから不思議です。

蕗の薹は日本原産の山菜で、
全国の山野に自生しています。
古くから食用に利用され
てんぷらや、和え物などにして食されます。
食べる部分はつぼみの部分にあたり、
この花が咲いた後に地下茎から
伸びる葉(ふき)が出てきます。

山野に自生する天然の蕗の薹は
雪が解け始める頃に芽を出します。

春の訪れを知らせてくれる
この時期に欠かせない山菜の一つです。

【告知】
映画 父は家元 上映案内
・テアトル新宿     21日まで
・横浜ニューテアトル 14日まで
・福岡中州大洋    21日まで
・金沢シネモンド    3月8日~21日
・名古屋 伏見ミリオン 4月5日~18日
・青森 シネマ・ディクト 4月19日~5月2日

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雪の日には紅梅一輪

2014-2-13 UP

2月13日 「雪の日には紅梅一輪」

ご機嫌よろしゅうございます。
今日は梅にちなんだお話をご紹介します。

遠州の「綺麗さび」と利休の「侘び」
この違いをよく表すエピソードがあります。

ある雪の日、利休がお茶室にお客様を招きますが
その席の床の間には
掛物も花も何も飾ってありませんでした。
利休は
「雪も花である。 雪の日に花は要らぬ」
と話しました。

一方、遠州は
「雪の日には紅梅一輪」
と言っています。

利休の求めるのは
自然の中に見出す厳しさも含んだ美しさ

それと対照的に
雪の路地を抜け、席中に入ってうつる紅梅の色に
ほっと温もりを感じてほしいという
遠州の美意識

それぞれの生きた時代が
その精神性に反映されて生まれた
美しさです。

【告知】
映画 父は家元 上映案内
・テアトル新宿     21日まで
・横浜ニューテアトル 14日まで
・福岡中州大洋    21日まで
・金沢シネモンド    3月8日~21日
・名古屋 伏見ミリオン 4月5日~18日
・青森 シネマ・ディクト 4月19日~5月2日

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鶯餅

2014-2-12 UP

2月 12日  鶯餅

ご機嫌よろしゅうございます。
今日は季節の和菓子
「鶯餅(うぐいすもち)」についてのお話

春告鳥とも言われる鶯を思わせる
可愛らしい形のお菓子
「鶯餅」

現在では鶯餅は全国で作られてますが、
発祥は奈良の菊屋というお菓子屋さんとされており
この鶯餅にはこんな逸話があります。

天正の頃(1580年代)
豊臣秀吉の片腕として有名な弟、豊臣秀長は
大和郡山城主でした。(現在の奈良県あたり)
兄である秀吉を招いた茶会に使用するため
珍菓を作るよう
御用菓子司 菊屋治兵衛に命じて
献上されたのがこのお菓子。
秀吉はとても気に入り、
「鶯餅」という菓銘を下賜したということです。

ちなみに遠州公の父 正一次は当時
秀長の家臣として仕えており
遠州公も父と共にこの秀長に
小姓として仕えることとなります。

【告知】

金沢シネモンドにて 3月8日~21日で「父は家元」 の上映決定。
上映時間

(1)10:15~(2)15:20~

映画 父は家元 公式ホームページ

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建国記念日

2014-2-11 UP

2月11日 建国記念の日

ご機嫌よろしゅうございます。

今日は建国記念の日  祝日です。

大辞林にはこの「建国記念の日」を

国民の祝日の一。2月11日。  昭和41年(1966)、

建国をしのび、  国を愛する心を養うという趣旨で制定された。

もとの紀元節にあたる。建国記念日。

と記しています。

この紀元節というのは 日本書記に、

初代天皇となった神武天皇が 辛酉1月1日、

大和の橿原〔かしはら〕の宮で 即位したとされ、

それが現在の暦に直すと 紀元前660年2月11日にあたることから

明治政府がこの日を歴史の始まりとする  としたものです。

戦後この祝日は廃止となり、  現在では「建国された日」

ではなく

「建国を祝う日」として祝日に制定されています。

【告知】

金沢シネモンドにて 3月8日~21日で「父は家元」 の上映決定。

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2014-2-10 UP

2月10日  梅

ご機嫌よろしゅうございます。
今日はそろそろ見頃を迎える
「梅」についてお話をしたいと思います。

今日私達が花見といって思い浮かぶのは
桜かと思いますが、
奈良時代には花といえば
梅を指すことの方が主でした。

お雛飾りにも添えられる
「左近の桜 右近の橘」は
平安京の紫宸殿(ししんでん)
に植えられていたものですが
これも創建当初は桜ではなく
梅が植えられていました。

桜が広く好まれるようになるのは
万葉の奈良から世代も移り変わった
平安時代もなかばからのことです。

【告知】
福岡中洲大洋にて「父は家元」
上映開始。
(1)10:10(2)12:05(3)14:00
15日以降は未定

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官兵衛

2014-2-9 UP

2月 9日   官兵衛  松永久秀(まつながひさひで)

ご機嫌よろしゅうございます。
大河ドラマ「軍師官兵衛」では
織田信長が足利義昭を掲げ上洛しました。

この頃に活躍した武将に「松永久秀」がいます。
今日は茶道具にまつわる久秀のエピソードをご紹介します。

松永久秀は
三好長慶の家臣として頭角を現し、
長慶死後は主家をも圧倒する権勢を手にします。
そして十三代将軍・足利義輝を殺害。
その後三好家(三好三人衆)と対立して
東大寺大仏殿を焼き払います。

久秀は武野紹鴎に師事していて茶道の造詣が深かった
人物で、名物の道具も多く所有していました。

織田信長が上洛するといち早く降伏し
茶入「九十九髪茄子」(つくもなす)を献上して領国を安堵されます。
以後は織田家の一武将として畿内を中心に戦いますが
二度ほど信長を裏切り敵に回ります。

久秀は1577年、信長に信貴山城を攻められ、
信長からは「平蜘蛛の茶釜を差し出せば赦す」
という条件を出されたようですが
これを断り、釜ごと爆破して果てたといわれています。

【告知】
本日2月9日
福岡中州大洋にて「父は家元」上映後御家元の舞台挨拶がございます。
(1)10:10 上映後
(2)12:30 上映前(12:20~)

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和歌を愛でる展

2014-2-8 UP

めでる

2月 7日  「和歌を愛でる」展

ご機嫌よろしゅうございます。  現在青山の根津美術館において

企画展「和歌を詠む」が開催されています。

ここにその一文をご紹介します。

季節の移ろいや心の微妙なありようを、

31文字に託して詠んだ和歌は、日本美術と密接な関わりをもち、

さまざまなジャンルで造形化されてきました。

人々は和歌を詠み、流麗な手跡で文字に表し、

また、絵画や工芸に表現された意匠から和歌を読み解き、

茶道具には歌銘を付して新たな価値を見出してきたのです…。

遠州公はまさしくこの「歌銘」を  多くの茶道具に付した方で、

展覧会でも遠州公所縁の丸壷茶入「相坂」が展示されています。

茶入に添えられた江月宗玩筆の「相坂之記」に、

遠州公が『古今和歌集』雑下 読みひとしらずの歌

相坂のあらしの風はさむけれど 行ゑしらねはわひつつそぬる

によって命銘したと記されています。

唐物(からもの)の丸壺茶入を写したもので、

遠州公が最後まで手元に置いていた 愛蔵の品といわれています。

その他、茶道具では 鼠志野茶碗

「山の端」  薩摩文琳「亀尾」 が展示されています。

【告知】

本日より福岡中州大洋にて「父は家元」 上映開始。

(1)10:10(2)12:05(3)14:00

15日以降は未定

9日は(1)の後(2)の前には御家元舞台挨拶を予定しております。

映画 父は家元 公式ホームページ

父は家元

2014-2-7 UP

2月7日
ご機嫌よろしゅうございます。

遠州流茶道ドキュメンタリー映画「父は家元」
テアトル新宿の映画館でも上映が増え、
夕方お仕事帰りの方でもご覧になれるようになりました。

茶道界初のドキュメンタリー映画ということで
流派、茶道経験の有無を問わず多くの方が
ご覧下さり、
TBS系列「王様のブランチ」でもミニシアター部門第5位
に紹介されるなど大変話題となっています。

喜多郎さんの音楽ともあいまって
遠州流綺麗さびの世界が
ドキュメンタリーでありながらドラマティック
に映し出されます。

この映画をきっかけに
遠州流に興味をお持ち下さった方
また、遠州流門人で、このメールマガジンをご覧くださっている方

是非ご一緒に
綺麗さびの世界を感じていきましょう。

このメールマガジンがそのお手伝いとなれば
幸いです。

【告知】

映画 父は家元  テアトル新宿での上映拡大!

○2月8日~14日

平日(1)10:00(2)17:25土日祝(1)10:00(2)20:10

15日以降は未定

○シネリーブル梅田・横浜ニューテアトル 上映中

○2月8日より福岡中州太洋 上映開始

映画 父は家元 公式ホームページ

 

遠州公ご命日

2014-2-6 UP

2月6日  遠州公ご命日

本日は流祖小堀遠州公のご命日です。

毎年この祥月命日の2月6日には
ご家族揃って京都の大徳寺孤篷庵へ
お墓参りにいかれます。

本堂において法要を営み、
その後遠州公のお墓参りをされ
お墓参りが済むと
茶室「忘筌(ぼうせん)」において、ご住職と一緒に
お抹茶をいただきます。

孤篷庵は
1612年、大徳寺塔頭・龍光院内に、
遠州公が自らの菩提所として建立します。
この龍光院は、黒田長政が父・如水(黒田官兵衛)
の菩提寺として建立した寺です。

1643年、孤篷庵を龍光院から
現在の場所(瑞源院隣地)に移転しています。
最晩年の2年ほどはこちらにいたといわれます。

1647年、2月6日に伏見奉行屋敷で亡くなり、
ここ孤篷庵に葬られました。

 

【告知】

2月8日 長浜の慶雲館にて盆梅展がございます。

その際御家元の命名式が予定されております。

福寿草

2014-2-5 UP

2月5日 福寿草

ご機嫌よろしゅうございます。

立春も過ぎ、
厳しい寒さもあともう少しの辛抱です。

さて今日は福寿草(フクジュソウ)について
お話ししたいと思います。

福寿草は2月頃
初春に先駆けて花を咲かせます。

福を寿ぐという名も新春の祝いの込められた名で
他にも
元日草(がんじつそう)や
朔日草(ついたちそう)との別名もあります。

日本では北海道から九州にかけて分布し
山林に生育します。

江戸時代には多数の園芸品種も
作られている古典園芸植物で、

流祖である遠州公も
「フクツグ草」の名称で、
よく茶席に用いています。

厳しい寒さの中にも負けじと咲く
美しい金色の花は
やがてくる春の訪れを感じさせてくれます。

 

【告知】

【父は家元】[舞台挨拶]
2月9日に福岡にて御家元が舞台挨拶を行います。
場所:福岡中洲大洋1
時間: (1)10:10の上映回終了後15分間 …
(2)12:30の上映回前
★12:20から10分間