2月24日 東風吹かば
ご機嫌よろしゅうございます。 成趣庵の梅も見事な花を咲かせてています。 庭に立ち、今を盛りに咲き誇る梅を眺めていると 自然と気持ちもほころびます。
さて皆さんは飛梅伝説をご存知でしょうか?
901年(昌泰4) 時の右大臣であった菅原道真は、 藤原氏の陰謀により無実の罪に問われ、 大宰権帥に左遷させられてしまします。 そして都を離れる日が来ます。
幼い頃より親しんできた自宅の梅の木に、
東風(こち)吹かば匂ひおこせよ梅の花 あるじなしとて春なわすれそ
と詠み、都を後にします。
すると主を想った梅が、一夜のうちに大宰府の道真の元へ 飛んで来たといわれています。
明日は天神茶会です。
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2月23日 官兵衛 茶の湯政道
ご機嫌よろしゅうございます。
本日大河ドラマ「軍師官兵衛」です。
桶狭間の戦いで今川義元を破った織田信長は美濃を滅ぼし、
永禄十一年(1568年)足利義昭を奉じて上洛しました。
三好三人衆を追い払って義昭を15代将軍の座に付け
政治の実権を握った信長は、名物茶道具の召し上げ
「名物狩り」を行います。
そして茶道具を、武功を立てた武将に分け与え
知行の代わりの褒賞としたのです。
土地には限りがあるので、茶道具に土地と
同様の価値を与えたところが信長の斬新さです。
また茶の湯を許可制にすることに
よって茶の湯を武将のステイタスにしたてあげ、
政治に利用していきます。
信長の武将たちは城一国よりも茶道具を望んだほどで
有名なのは滝川一益です。
彼はのちに、東地方の信長軍総大将となる出世を
しますが、領地より望んでいた小茄子をもらえず、
手紙のなかで「茶の湯の冥加は尽き候」
となげいています。
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2月15日に御家元がご出演なさった
福岡ラジオ
『めさーじゅブランチ 』の
放送内容が以下のURLでお聞きになれます。
http://contents.nasse.com/fuku_special/brunch/files/20140215/weekend03.php
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2月22日 光琳茶会
ご機嫌よろしゅうございます。
本日と明日、二日間に渡り
熱海MOA美術館で光琳茶会が開かれます。
この美術館には光琳屋敷と呼ばれる建物があります。
これは重要文化財である小西家文書(文化庁蔵)
の中に含まれる、光琳筆の図面や大工仕様帖等
の資料を基にして
MOA美術館内に復元された建物です。
ここで光琳が晩年「紅白梅図屏風」
を描いたといわれています。
この「紅白梅図屏風」は国宝に指定されており
毎年2月の期間のみ、
ここMOA美術館で観ることができます。
【告知】
福岡中洲大洋
大好評につき
映画 父は家元の上映が3月7日まで
延長が決まりました。
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2月21日 「雪間草」
ご機嫌よろしゅうございます。
今日は昨日ご紹介した
「雪間の草」の和歌に因んで銘をつけられた
茶碗をご紹介いたします。
「丹波(たんば) 銘・雪間草」
こちらは
日経新聞・文化面の≪心に残る名碗十選≫
でご先代が紹介されています。
花をのみ待つらん人に
山里の雪間の草の春を見せばや
桜を待ち焦がれる人に、雪の間から芽生えた
草の息吹を感じてもらいたい
これを利休がわび茶の心としたということをふまえ
松平不昧がこの銘をつけました。
松平不昧は出雲松江藩の第7代藩主で、
茶の湯を愛好し、遠州に私淑した大名として知られた大名です。
遠州公は各地の国焼きを指導しており、
丹波もそのうちの一つです。
六古窯にも数えられ、古い窯の一つですが
茶碗はほとんど焼かれていないようです。
丹波では
「生野(いくの)」という茶入が有名です。
【告知】
本日をもちましてテアトル新宿での映画 父は家元の上映が終了いたします。
上映時間
(1)10:00(2)17:25
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2月20日 花をのみ
立春を過ぎ、暦の上では春…とはいっても
まだまだ厳しい寒さは続く日々
花の咲きこぼれる
麗らかな春を待ちわびてしまいます。
しかし
こんな春の感じ方も素敵ですね。
花をのみ待つらん人に山里の
雪間(ゆきま)の草の春を見せばや
藤原 家隆
花の咲くのばかり待っている人に、
山里の残雪の間に萌え出る、
若草の春を見せてあげたい。
利休が茶の心を表すのに
用いられた歌でもあります。
厳しい寒さの続く中
雪の間から、若く青い芽が顔を見せている…
静かな中にも内に秘める生命力を感じられる歌です。
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明日をもちましてテアトル新宿での映画 父は家元の上映が終了いたします。
上映時間
(1)10:00(2)17:25
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2月19日 雨水
ご機嫌よろしゅうございます。
今日は2月19日
24節気の「雨水」にあたります。
立春から数えて15日目頃。
またこの日から啓蟄までの期間をさすこともあります。
空から降るものが雪から雨に変わり、
氷溶け始める頃という意味です。
また草木が芽生え
鶯の声もそろそろ聞かれる頃
農耕の準備を始める目安にもされてきました。
春一番が吹くのもこの頃とされています。
またこの日にお雛様を飾ると
よい伴侶に恵まれるとする言い伝えがあります。
暖かい春まで
あと少しです。
【告知】
雑誌「ひととき」4月号
3月20日(木)発売 定価390円(税別)
※家元のインタビュー記事が掲載されます。
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2月18日 雪舟
ご機嫌よろしゅうございます。
今日は2月18日
室町時代の禅僧画家・雪舟の命日です。
(雪舟の命日については諸説あります。)
今日はこんなお話をご紹介します。
岡山県の宝福寺という禅寺で
禅僧になるため、幼くしてこの寺に入った少年が、
絵を描いてばかりいたことに腹を立てた住職が
少年を本堂の柱に縛りつけます。
夕方になって、本堂を覗いてみると
少年の足もとで一匹の大きな鼠が動き回っています。
住職は危ないとそれを追い払おうとしましたが、
実は少年がこぼした涙を足の親指につけ、
床に描いた鼠でした。
まるで生きているかのように描かれた鼠が
動いているように見えたというわけです。
それ以後、住職は少年が絵を描くのを
決して戒めなくなりました。
この少年が幼き日の雪舟です。
この話は、江戸時代初頭
狩野永納の著した『本朝画史(ほんちょうがし)』に記されており
昔は国語の教科書にも載せられていたそうです。
お話自体の真意はさておき、
子供の頃から、その才能の覚え高かったのでしょう。
雪舟の有名な作品に
「秋冬山水図」(国宝・東京国立博物館蔵)
「天橋立図」(国宝・京都国立博物館)
「楼閣山水図」(重要文化財・京都国立博物館蔵)
などがあります。
【告知】
横浜ニューテアトル・福岡中洲大洋で映画「父は家元」 28日まで上映延長!
上映時間
◎横浜ニューテアトル (1)11:00~
◎福岡中洲大洋 (1)10:15~(2)12:10~
22日以降は未定
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2月17日 うど
ご機嫌よろしゅうございます。
今日は旬の食材「うど」を
ご紹介します。
水分量が多く、食物繊維、アスパラギン酸な
ど多く含み栄養価も高い食材です。
意外に思われるかもしれませんが
ウドの出荷日本一が東京です。
自生のものでは若葉、つぼみ、
芽および茎の部分を食用としますが、
栽培されているものは日の当たらない地下で
モヤシのように茎を白く伸ばして出荷します。
東京での生産は江戸時代
江戸時代末期に武蔵野市で始まりました。
人よりも早く初物を食べることが
「粋」とする江戸っ子気質が
春先に独特な香りと歯ごたえの「うど」を
我先に買い求めたようです。
アクが強く、下ごしらえにひと手間かかりますが
ぬたの和えものなどはとても美味しい…そうです。
是非挑戦してみたい食材です。
【告知】
雑誌「財界」3月11日号
2月25日(火)発売 定価610円(税込)
※宗実家元のインタビュー記事が掲載されます。
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2月16日 官兵衛(蓮華王茶壷)
ご機嫌よろしゅうございます。
今日は大河ドラマ「軍師官兵衛」です。
1月19日には官兵衛が
有岡城に幽閉されたお話しをご紹介しました。
その際織田信長は、
説得に行ったまま戻らない官兵衛が裏切ったと疑い、
竹中半兵衛に官兵衛の人質である
息子・松寿丸の殺害を命じます。
竹中半兵衛は官兵衛と共に
「両兵衛」と称され、
秀吉の軍師として活躍した人物です。
官兵衛の無実を信じた半兵衛は、
松寿丸を殺害したと嘘の報告をし、
密かに美濃の居城にかくまっていました。
有岡城から助け出され、謀反の疑いの解けた
官兵衛は自分の息子の命を救ってくれた
半兵衛に深く感謝しますが
半兵衛は官兵衛が幽閉されている間に
陣中で亡くなっています。
その後、竹中半兵衛の300回忌の際に、
黒田家に「蓮華王茶壷」が進呈されました。
これは豊臣秀吉から竹中半兵衛が拝領したという茶壷です。
時代を経てもなおつながる
半兵衛と官兵衛の絆です。
【告知】
○本日 テアトル新宿での映画「父は家元」の上映は
10時の一回のみです。
○福岡中洲大洋・横浜ニューテアトルにて映画 父は家元 期間を延長して上映中
上映時間
○福岡中洲
(1)10:15
(2)12:10
○横浜ニューテアトル
(1)11:00
○テアトル新宿
(1)10:00
(2)17:25
是非お越しください。
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2月 15日 涅槃(ねはん)
ご機嫌よろしゅうございます。
本日は2月15日
お釈迦様がお亡くなりになった日です。
お釈迦様は釈迦族の王子として生まれ
何不自由なく暮らしますが、
城の外で苦しむ人々の姿を知り、
全てを捨てて、29歳で出家し、
35歳で悟りをひらかれました。
その後45年にわたり仏教の布教の道につくされます。
「この世で変らぬものはなにも無い。
皆、怠らず精進しなさい」。
そのお言葉を最後に、沙羅双樹の下
2月15日 80歳でお亡くなりになります。
このときの様子を絵にしたのが「涅槃図」です。
「涅槃」とはすべての煩悩の火が吹き消された状態、
安らぎ、悟りの境地を指しています。
また、生命の火が吹き消されたということでもあることから、
お釈迦様の入滅をさすこともあります。
この2月15日(3月15日の寺院も)
日本の各寺院では涅槃会
という法要を営むようになりました。
涅槃会で有名な興福寺では
、涅槃経の講讃を主とする法要を
天平勝宝年間(750)頃から
行なっているという記録があります。
【告知】
15日 13:00~14:00
福岡県放送のLOVE FM76.1 めさーじゅブランチ
に宗実御家元が映画のCM・トークでご出演されます。
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