啓蟄

2014-3-6 UP

3月6日  啓蟄

大蛇や恐れながらと穴を出る 小林一茶

ご機嫌よろしゅうございます。
本日は二十四節気の「啓蟄(けいちつ)」にあたります。

「啓」には「ひらく、開放する、(夜が)明ける」
「蟄」には「冬ごもりのために虫が土の下に隠れる、とじこもる」
という意味があり

「啓蟄」は
土の中で縮こまっていた虫(蟄)が
穴を開いて(啓いて)動き出す日
という意味になります。
私達も春の気配を感じ、「さぁ働くぞ」と
意気込み始める日
ととらえられます。

この時期、一雨降るごとに気温も上昇し、
日差しも徐々に暖かくなっていきます。

【告知】
映画父は家元上映案内
○福岡中洲大洋 ~3/14
○金沢 シネモンド3/8~21
○熊本 電気館 3/22~未定
○名古屋 伏見ミリオン 4/5~18
○青森 シネマディクト 4/19~5/2
上映時間は劇場までお問い合わせください

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蛤(はまぐり)

2014-3-5 UP

3月5日 蛤(はまぐり)

ご機嫌よろしゅうございます。

この時期、ひな祭りに欠かせない食材として、
「蛤(はまぐり)」があります。
蛤は二枚の殻がぴたりと重なることから
「夫婦和合」の意味で縁起が良いとされ、
「良縁」を招くとして
吸い物などにしていただきます。

対の貝殻をあてる貝合わせという遊びもあります。

また三月の中旬にもなると
潮干狩りシーズンの到来です。

この頃潮の干満差が大きくなるので
引き潮の時に貝の生息地まで入り込むことができる
そうです。
また昼潮といって、昼頃の引き潮が大きくなり
日中に潮干狩りをするちょうど良い時間なのだとか。

まだ海の水は冷たそうですが、
晴れた日に是非挑戦したいです。

【告知】
3月8日から
金沢シネモンドで映画父は家元の上映
が始まります。

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引千切(ひきちぎり)

2014-3-4 UP

3月4日  「引千切(ひちぎり)」

ご機嫌よろしゅうございます。
今日はお雛様にちなんだお菓子の話を。

雛祭りのお菓子と言って思い浮かぶのは
菱餅などがが一般的ですが
京都ではこの雛祭りの季節に必ず店先に並ぶ
「引千切(ひちぎり)」というおかしがあります。

餡に小麦粉や米粉を加えて蒸した
「こなし」や蓬(ヨモギ)の入った「草餅」などを
杓子のような形にして中央にくぼみを作り、
端は引き千切った形にします。

元々宮中行事で子供の幸せを祈願する儀式で用いられた
「戴餅(いただきもち)」が由来とされ
猫の手を借りたいような時に餅を丸める手間を惜しみ
引き千切ったことにちなんでいるといわれています。

これが長い年月を経て和菓子職人の手によって磨き上げられ
現在の形となりました。

ちょっとユニークな形をしていて
東京でもそのお菓子を目にする機会が増えました。
ご興味ありましたら、お近くのお菓子屋さん
を覗いて見てください.

【告知】2014年2月9日(日)、福岡中洲大洋にて実施されました、
ドキュメンタリー映画「父は家元」の御家元の舞台挨拶の模様です。

http://www.youtube.com/watch?v=3hj7R7Q326w&feature=youtu.be
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ひな祭り

2014-3-3 UP

 

3月3日  雛祭り

ご機嫌よろしゅうございます。

今日は3月3日。
五節句の一つである上巳の節句です。

元々は3月上旬の巳の日でしたが
後に3月3日に行われるようになりました。

古来中国では、上巳の日に川で
身を清め不浄を祓う習慣がありましたが
これが平安時代に日本に取り入れられた
といわれています。

この日は雛祭りとも言われ、
お雛様をかざりますが、
男雛と女雛の位置が今と昔では逆になっているのを
ご存知でしょうか?

古代律令制において位は左大臣、右大臣の順であり
天皇を中心にして左側(向かって右)が上位のため
基本的に左側が男雛、右側が女雛とされてきました。
西洋ではその逆で、右側を上位とします。

西洋文化の流入に伴い、
お雛様の飾り方も
男雛を右、女雛を左に飾るようになり
教科書にもその挿絵が入れられ、国民にも
その飾り方が浸透していったようです。

【告知】

2014年2月9日(日)、福岡中洲大洋にて実施されました、
ドキュメンタリー映画「父は家元」の御家元の舞台挨拶の模様です。

http://www.youtube.com/watch?v=3hj7R7Q326w&feature=youtu.be

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官兵衛

2014-3-2 UP

3月2日  官兵衛  本能寺の変

ご機嫌よろしゅうございます。
日曜日は大河ドラマ「官兵衛」の
時代のお話しを毎週お送りしています。

本能寺の変前夜には
信長の宿泊所であった本能寺で、
公家、寺社、商人を招いて
収集した50点程の名物茶器
を披露する茶会が開催されています。

これら道具の大半は
戦によって服従・和睦のしるしとして
敵将から入手したもので、
信長の権勢を見せ付けるための茶会でもありました。

信長は茶の湯を武野紹鴎に学んだと言われています。
そしてその後、津田宗久や千宗易(利休)を茶頭とし
権力の証としての茶会を何度も開きました。

この光秀の急襲により
青磁茶碗「松本」
茶壷 「三日月」「松島」
など本能寺、信長と共に多くの名物が
消失しました。

【告知】

映画 父は家元
福岡中洲大洋での上映は、7日まで
上映を延長しております。

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弥生

2014-3-1 UP

3月1日 「弥生」
ご機嫌よろしゅうございます。
今日から3月「弥生(やよい)」です。
「弥生」は「弥生(いやおい)」が変化したものとされ
「弥(いや)」はいよいよ 「生(おい)」は芽吹きの意味をもちます
。 草木がいよいよ芽吹く月ということから
「弥生」となったと言われています。
「荘子」にも 「春気発して百草生ず」
という言葉がありますが、三月を迎え、
野山や身近な花や樹々がにぎやかになってきます。

茶花も、椿に添える枝ものが 豊富になってきて

待ちわびた春の到来を様々な 種類の花で表現することができます。

利休命日

2014-2-28 UP

2月28日  利休命日

天正十九年(1591年)の今日2月28日
茶の湯の大成者
千利休が切腹し、この世を去りました。

秀吉の怒りを買い
切腹となった原因には諸説あります。

・わび・さびを重んじる利休に対して、
派手好みの秀吉と対立するようになった
・茶道具を高額に売り、利を上げていた
・秀吉が利休の娘を側室にと望んだことを断ったため
・大徳寺の山門に利休の木像を掲げた
等々

真相は今もなお大きな謎ですが
秀吉が、茶の湯を利用して
柔軟に諸大名を支配下とし、治安の統制を
はかるため登用した利休が
商人でありながら
大名以上に力を持つ存在となり
身分制度を確立していく段階において
不都合なものになっていったことも
大きな要因と考えられます。

椿餅

2014-2-27 UP

2月27日  椿餅

椿餅

ご機嫌よろしゅうございます。

そろそろ和菓子屋さんで
「椿餅(つばきもち」が並ぶ頃になりました。
今日はその椿餅についてご紹介します。

「椿餅」は日本最古の餅菓子の一つで
「源氏物語」の若菜の巻上や
「宇津保物語」、「藻塩草」などにも
「つばいもちひ」の名が見られます。

椿餅といえば、椿の葉の間に
俵形の道明寺生地をはさんだもので、
道明寺は関東ではほとんど好まれていませんが
中に餡が包まれています。

2月頃の季節菓子としてよく目にしますが
昔は甘い小豆餡などはまだなく、
甘味は生地に甘葛(あまづら…つたの汁を煮詰めたもの)
を練って団子状にし、椿の葉で包んだもので
現在とは味もだいぶ異なった
ものだったのでしょう。

【告知】

映画 父は家元

金沢:シネモンド

上映時間

(1)10:15~(2)15:30~(3/8~15)

(2)10:15~(2)17:35~(3/15~20)

(1)18:00~(3/21)

 

 

 

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東風

2014-2-26 UP

2月 26日  東風

一昨日ご紹介しました
道真公の歌に
「東風」とありました。
これは「とうふう」ではなく「こち」と読みます。

また「はる」とも読むそうで、
「東風」は、東から吹いてくる春の風という
意味になります。

五行説でいうところの春の方位が「東」であり
もともと「東」という字は
木立の間から日の登る姿を示したものだそうです。

実際の気象とは合致していないようですが
日本上空に居座っていた西高東低の気圧配置も
ようやく移動を始め、
東から春を呼ぶ風が吹いてきた…

日本らしい春の感じ方です。
いわゆる旧暦のことで
今年の旧2月25日は3月25日です。
【告知】

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天神茶会

2014-2-25 UP

2月25日  天神茶会

ご機嫌よろしゅうございます。

昨日ご紹介しました菅原道真公は
学問の神様として大変有名です。

2月25日は道真公の祥月命日で
遠州公が道真公を大変有名崇敬していたことから
遠州茶道宗家では例年
この日に御自影天神供養茶会が開かれます。

床の間に菅公自筆と伝わる
御自影天神像が掛けられ、
法要の後、お茶をいただきます。

この天神像は、
小堀家に代々伝わる遠州蔵帳所載の掛け物です。
鎌倉時代に描かれており、
遠州公の依頼により江月宗玩禅師が
像の上に賛を追筆しています。

この天神様
法要が終わるとお顔の頬が
ぽ~っと赤らむと言われています。
【告知】

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