1月22日 寒の水
ご機嫌よろしゅうございます。
本日は寒の水についてお話ししたいと思います。
大寒については20日に触れましたが、
この日から立春までの期間を指すこともあります。
最も寒さが厳しくなるこの期間に汲んだ水は、
古くから腐らないとされ、容器に入れて保管したり
味噌や酒、凍り豆腐などを仕込むのに使用されてきました。
これは厳しい寒さにより、
雑菌の活動が抑えられるためと考えられています。
またこの水につけた餅を水餅といい、
これも餅を腐らせないための知恵でした。
冷凍庫もなかった時代
自然の力を最大限に利用した保存法です。
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本日 1月22日 レディオ湘南「palette」トーク番組で、
小堀優子さんが出演します。
レディオ湘南HP
http://www.radioshonan.co.jp/index.php
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1月21日 馬蝗絆
ご機嫌よろしゅうございます。
一月も半ばを過ぎ、
すっかりお正月気分も抜けた頃ではありますが、
せっかくですので馬にちなんだ茶道具はないかと
探してみました。
今日はそのうちの一つ
「馬蝗絆(ばこうはん)」
をご紹介いたします。
南宋時代に作られた青磁茶碗で
平重盛が愛蔵し、室町時代には八代将軍足利義政が
所蔵していましたが割れが生じたため
代わりの茶碗を求めて中国に送りました。
しかし、これほどの出来の良い青磁は焼けないとして
鎹(かすがい)で止めて送り返されてきました。
この茶碗に打たれた鎹を、馬に止まった蝗(いなご)に見立て
「馬蝗絆」と言われるようになりました。
この茶碗は
ご先代の紅心宗匠が昭和25(1950)年3月19日に
「宗慶」の号の襲名披露茶会の折、
遠州公にお茶を献じる際使用されました。
宗匠とご縁の深かった室町の三井高大氏の旧蔵で
現在重要文化財として東京国立博物館に
所蔵されています。
紅心宗慶宗匠が「宗慶」の名をお継ぎになられた理由が
今週末からテアトル新宿、シネリーブル梅田で公開される
遠州流茶道ドキュメンタリー映画「父は家元」の中でも紹介されております。
【告知】
映画 父は家元の情報も
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にて随時更新して行く予定です。
是非
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映画 父は家元 公式ホームページ
1月25日~2月7日上映 シネリーブル梅田
「父は家元」
上映時間は
全日10:00~です
1月20日 大寒
ご機嫌よろしゅうございます。
本日は1月20日
二十四節気でいう大寒にあたり、
一年で最も寒い時期に当たります。
二十四節気は古代中国でつくられた季節区分法です。
この時期に
武道では精神修養の意を込めて
寒稽古が行なわれます。
宗実家元も毎年母校の学習院で
剣道の寒稽古に参加されています。
大抵この寒稽古と点初めが重なるため
明け方寒稽古に向かわれ、日の出とともに
宗家に戻り、点初めの支度にとりかかられています。
ちなみに今年は1月5日から11日の一週間でした。
今週末からテアトル新宿、シネリーブル梅田にて公開される
遠州流茶道ドキュメンタリー映画「父は家元」にも
お家元が寒稽古に励まれるシーンが収録されております。
普段は見られないお家元の剣道着姿にもご注目くださいませ。
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映画 「父は家元」
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遠州流茶道ドキュメンタリー映画「父は家元」
上映時間のお知らせ。
1/25~1/31
テアトル新宿
10:50~
12:50~
19:00~
の三回。
2月以降は未定です。
皆様のお誘い合わせのうえ劇場まで是非
足をお運びくださいませ!
映画 父は家元 公式ホームページ
1月19日 官兵衛
NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」
本日3話目放送です。
黒田家は遠州公ともゆかりの深い家です。
官兵衛は1546年(天文15年)に生まれます。
遠州公が生まれる1579年(天正七年)には
官兵衛34歳。
前年に起こった主君小寺政職 荒木村重の離反を受けて
説得に赴き、有岡城に幽閉されていました。
落城の際、家臣に救出されます。
1年間の幽閉生活で足が曲がり
体は痩せ細りながらも節を守った官兵衛に
秀吉は涙を流したといいます。
その後織田家家臣として仕え、羽柴秀吉の与力となり
以後、 軍師として秀吉に仕えていきます。
【告知】
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遠州流茶道ドキュメンタリー映画「父は家元」
上映時間のお知らせ。
1/25~1/31
テアトル新宿
10:50~
12:50~
19:00~
の三回。
2月以降は未定です。
皆様のお誘い合わせのうえ劇場まで是非
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また、映画 父は家元の情報も
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1月18日 初観音
「初観音紅梅焼きのにほひかな 」
昭和初期の俳人
川端茅舎(かわばたぼうしゃ)の俳句です。
1月18日の今日は初観音。
一番最初の観音菩薩の縁日です。
この日に観音菩薩をまつる各寺院で
縁日が開かれ、参詣者でにぎわいます。
また俳句では新年の季語に使われます。
「紅梅焼」 は江戸時代、浅草
浅草寺の境内にあった紅梅にちなんで
作られた梅の花の形の小さいお煎餅のことです。
「新年を迎え、初観音の日に浅草寺の参道を歩いて
いると、紅梅焼きの香ばしい匂いがした。」
といったところでしょうか。
ちなみにこの「紅梅焼」
現在では一軒、看板にその名を残すのみで
実際には売られていないようです。
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1月17日 左馬
ご機嫌よろしゅうございます。
今日は午年にちなんだお話
お店に入って、将棋の駒に馬の字が左右反転して書かれた置物を
目にしたことはありますか?
これは左馬(ひだりうま)とよばれるもので
駒の生産で有名な天童市で生まれた独自の将棋駒です。
この左馬には、昔から商売繁盛や招福万来の意味が
込められています。
なぜかといいますと…
「うま」を逆から読むと「まう」と読めます。
「まう」という音は、「舞い」を思い起こさせ
おめでたい席などでは昔から舞がかかせないものであったため
「左馬」は福を招く縁起のよい文字とされています。
馬は人がひいていくものですが、
逆に馬が人をひいてくる…つまり招き入れる
につながり商売繁盛、千客万来に。
馬は右から乗ると転ぶという習性があるそうで、
必ず左側から乗ることから
「左馬は倒れない」として、人生をつまづくことなく過ごすことができる
縁起のよいもの。
など他にも多くの説があります。
陶芸の世界では、このような理由で
新しい窯に火を入れるとき、
末永く窯が栄えるようにとの願いをこめ、
左馬を描いたものを焼くことが常の習いとなっているそうです。
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1月16日 初削り
ご機嫌よろしゅうございます。
今日は初削りの茶杓についてご説明します。
遠州流では歌会始めの御題に因んで竹を選び、茶杓を削ってこれに歌銘をつけます。
歌銘は、和歌を道具の名前としたもので、遠州公は自ら指導して作らせた道具や、見出した道具にこの歌銘を好んで用いました。
今年お家元がお作りになった歌をご紹介致します。今年の御題「静」に因み世の中の流れは急に任すとも 茶の湯の心常に静かにITを始めとし、現代社会はあまりにも情報が氾濫し、めまぐるしい。そういう時であるからこそ、人と人とが心を交わせる茶の湯は大きな意義があり、そこでは常に心を平穏に保ち静かでありたいという想いを詠じたもの。この初削りも、そしてこれまで紹介してきましたことがらも、毎年その時々の創意工夫を加えられ、変わらず行われていきます。
福岡の点初めにいらっやる方は、是非ご自分の目でお確かめください。
古えの教えを大切にしつつ
新しい試みに果敢に挑戦していく
遠州流茶道の心を表す点初めです。
さて6日間続いた東京での点初めも無事終わりそして新年の始まりです。
本年も素晴らしい一年間となりますように。
【告知】
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1月15日 好みの茶碗
ご機嫌よろしゅうございます。
本日は東京における点初め最終日です。
お腹も満たされ、いよいよ最後は薄茶へ。
毎年お家元が好まれお作りになられた茶碗が薄茶席で使われます。
薄茶席では例年、主茶碗の他、ご先代の代から好まれた(デザインされた)干支の茶碗が使われています。
「こちらが12年前、24年前、36年前の干支のお茶碗で…」
と浅井先生から説明を受けると
皆様それぞれに茶碗を手どって
楽しそうにお話をはずませていらっしゃいます。
今年の茶碗は
色絵 手綱・七宝つなぎ文様 矢口永寿作
です。
口つくりは仁清の様にやわらかく山路風に作られ
干支にちなみ、胴の上の部分には色絵で馬の手綱が描かれ下部には、遠州流らしい七宝紋をめぐらせたデザインです。
馬を描いた道具はしばしば目にしますが、馬を連想させるモチーフが描かれたものは
なかなかありませんので、印象的です。
薄茶席にて是非手取りましてご覧ください。
【告知】 文化放送「オトナカレッジ」
本日15日20:00~ 文化放送「オトナカレッジ」に映画のナレーションを務めている
次女の優子様が生出演されます。
1月14日 点心
ご機嫌よろしゅうございます。
本日点初め5日目。
心地よい緊張感を感じながら
お濃茶をいただいた後、次に向かうのは点心席です。
こちらではお酒も頂きながら楽しくお祝い膳をいただき、
時にお客様が祝儀の謡を披露下さるなど、とても和やかなお席です。
その後、恒例の福引。
御子息がお客様に札を配り、一斉に開きます。
札は「福」「禄」「寿」を組み合わせた文字が押されています。
「福禄寿」の三文字が一番の大当たりで、お家元筆の和歌です。
その年のお題にちなんだ和歌を
主に勅撰集から選んでお書きになります。
二年続けて当てられた強運の持ち主もいらっしゃいます。
今年の和歌を何首かご紹介いたします。
○み吉野は山もかすみて白雪の ふりにし里に春は来にけり
摂政太政大臣
○ほのぼのと春こそ空に来にけらし 天のかぐ山霞たなび
太上天皇
○山ふかみ春ともしらぬ松の戸に たえだえかかる雪の玉水
式子内親王
さて今年はどなたの手に?
【告知】
○1月より サッポロビールのコマーシャルにお家元が登場しております。
6月までの半年間、コマーシャルが流れます。
・サッポロビール提供番組「OTOAJITO」 毎週土曜日 18時~18時54分 O.A クリス・ペプラー氏がナビゲートする音楽番組。
http://www.j-wave.co.jp/original/otoajito/
○1月より 映画「父は家元」のコマーシャルが放映
・BSフジ:科学ドキュメンタリー番組「ガリレオX」(毎週日曜日11:30~12:00放映) の番組内コマーシャルで、「父は家元」のコマーシャルが放映されております。
遠州流茶道ドキュメンタリー映画「父は家元」
公式ホームページ
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1月13日 濃茶席
ご機嫌よろしゅうございます。
本日点初め4日目。
今日は濃茶席の様子をお話ししたいと思います。
先日書きました「手辛の鍬」、「玉箒」はこの濃茶席の脇床に飾られています。
濃茶ではお茶が点つまで、お話などはせず、主客共にお茶が点つことに集中します。
30人程のお客様が一座に並び、
一心に家元のお点法に魅入るひととき
釜の煮え音と、柄杓から湯が注がれる音、お茶を練る音だけが茶室に響き
普段では味わえない、特別な心地よい緊張感に満たされ、
新年の訪れを改めて感じます。
床の間のしつらいや茶入、茶碗等全てに400年以上の時を経て今につながる
遠州流らしい「綺麗さび」の世界が広がります。
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○1月より サッポロビールのコマーシャルにお家元が登場しております。
6月までの半年間、コマーシャルが流れます。
・サッポロビール提供番組「OTOAJITO」
毎週土曜日 18時~18時54分 O.A
クリス・ペプラー氏がナビゲートする音楽番組。
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○1月より 映画「父は家元」のコマーシャルが放映
・BSフジ:科学ドキュメンタリー番組「ガリレオX」(毎週日曜日11:30~12:00放映)
の番組内コマーシャルで、「父は家元」のコマーシャルが放映されております。
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