3月3日 雛祭り
ご機嫌よろしゅうございます。
今日は3月3日。
五節句の一つである上巳の節句です。
元々は3月上旬の巳の日でしたが
後に3月3日に行われるようになりました。
古来中国では、上巳の日に川で
身を清め不浄を祓う習慣がありましたが
これが平安時代に日本に取り入れられた
といわれています。
この日は雛祭りとも言われ、
お雛様をかざりますが、
男雛と女雛の位置が今と昔では逆になっているのを
ご存知でしょうか?
古代律令制において位は左大臣、右大臣の順であり
天皇を中心にして左側(向かって右)が上位のため
基本的に左側が男雛、右側が女雛とされてきました。
西洋ではその逆で、右側を上位とします。
西洋文化の流入に伴い、
お雛様の飾り方も
男雛を右、女雛を左に飾るようになり
教科書にもその挿絵が入れられ、国民にも
その飾り方が浸透していったようです。
【告知】
2014年2月9日(日)、福岡中洲大洋にて実施されました、
ドキュメンタリー映画「父は家元」の御家元の舞台挨拶の模様です。
http://www.youtube.com/watch?v=3hj7R7Q326w&feature=youtu.be
映画 父は家元 公式ホームページ
3月2日 官兵衛 本能寺の変
ご機嫌よろしゅうございます。
日曜日は大河ドラマ「官兵衛」の
時代のお話しを毎週お送りしています。
本能寺の変前夜には
信長の宿泊所であった本能寺で、
公家、寺社、商人を招いて
収集した50点程の名物茶器
を披露する茶会が開催されています。
これら道具の大半は
戦によって服従・和睦のしるしとして
敵将から入手したもので、
信長の権勢を見せ付けるための茶会でもありました。
信長は茶の湯を武野紹鴎に学んだと言われています。
そしてその後、津田宗久や千宗易(利休)を茶頭とし
権力の証としての茶会を何度も開きました。
この光秀の急襲により
青磁茶碗「松本」
茶壷 「三日月」「松島」
など本能寺、信長と共に多くの名物が
消失しました。
【告知】
映画 父は家元
福岡中洲大洋での上映は、7日まで
上映を延長しております。
映画 父は家元 公式ホームページ
3月1日 「弥生」
ご機嫌よろしゅうございます。
今日から3月「弥生(やよい)」です。
「弥生」は「弥生(いやおい)」が変化したものとされ
「弥(いや)」はいよいよ 「生(おい)」は芽吹きの意味をもちます
。 草木がいよいよ芽吹く月ということから
「弥生」となったと言われています。
「荘子」にも 「春気発して百草生ず」
という言葉がありますが、三月を迎え、
野山や身近な花や樹々がにぎやかになってきます。
茶花も、椿に添える枝ものが 豊富になってきて
待ちわびた春の到来を様々な 種類の花で表現することができます。
2月28日 利休命日
天正十九年(1591年)の今日2月28日
茶の湯の大成者
千利休が切腹し、この世を去りました。
秀吉の怒りを買い
切腹となった原因には諸説あります。
・わび・さびを重んじる利休に対して、
派手好みの秀吉と対立するようになった
・茶道具を高額に売り、利を上げていた
・秀吉が利休の娘を側室にと望んだことを断ったため
・大徳寺の山門に利休の木像を掲げた
等々
真相は今もなお大きな謎ですが
秀吉が、茶の湯を利用して
柔軟に諸大名を支配下とし、治安の統制を
はかるため登用した利休が
商人でありながら
大名以上に力を持つ存在となり
身分制度を確立していく段階において
不都合なものになっていったことも
大きな要因と考えられます。
2月27日 椿餅
椿餅
ご機嫌よろしゅうございます。
そろそろ和菓子屋さんで
「椿餅(つばきもち」が並ぶ頃になりました。
今日はその椿餅についてご紹介します。
「椿餅」は日本最古の餅菓子の一つで
「源氏物語」の若菜の巻上や
「宇津保物語」、「藻塩草」などにも
「つばいもちひ」の名が見られます。
椿餅といえば、椿の葉の間に
俵形の道明寺生地をはさんだもので、
道明寺は関東ではほとんど好まれていませんが
中に餡が包まれています。
2月頃の季節菓子としてよく目にしますが
昔は甘い小豆餡などはまだなく、
甘味は生地に甘葛(あまづら…つたの汁を煮詰めたもの)
を練って団子状にし、椿の葉で包んだもので
現在とは味もだいぶ異なった
ものだったのでしょう。
【告知】
映画 父は家元
金沢:シネモンド
上映時間
(1)10:15~(2)15:30~(3/8~15)
(2)10:15~(2)17:35~(3/15~20)
(1)18:00~(3/21)
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2月 26日 東風
一昨日ご紹介しました
道真公の歌に
「東風」とありました。
これは「とうふう」ではなく「こち」と読みます。
また「はる」とも読むそうで、
「東風」は、東から吹いてくる春の風という
意味になります。
五行説でいうところの春の方位が「東」であり
もともと「東」という字は
木立の間から日の登る姿を示したものだそうです。
実際の気象とは合致していないようですが
日本上空に居座っていた西高東低の気圧配置も
ようやく移動を始め、
東から春を呼ぶ風が吹いてきた…
日本らしい春の感じ方です。
いわゆる旧暦のことで
今年の旧2月25日は3月25日です。
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2月25日 天神茶会
ご機嫌よろしゅうございます。
昨日ご紹介しました菅原道真公は
学問の神様として大変有名です。
2月25日は道真公の祥月命日で
遠州公が道真公を大変有名崇敬していたことから
遠州茶道宗家では例年
この日に御自影天神供養茶会が開かれます。
床の間に菅公自筆と伝わる
御自影天神像が掛けられ、
法要の後、お茶をいただきます。
この天神像は、
小堀家に代々伝わる遠州蔵帳所載の掛け物です。
鎌倉時代に描かれており、
遠州公の依頼により江月宗玩禅師が
像の上に賛を追筆しています。
この天神様
法要が終わるとお顔の頬が
ぽ~っと赤らむと言われています。
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2月24日 東風吹かば
ご機嫌よろしゅうございます。 成趣庵の梅も見事な花を咲かせてています。 庭に立ち、今を盛りに咲き誇る梅を眺めていると 自然と気持ちもほころびます。
さて皆さんは飛梅伝説をご存知でしょうか?
901年(昌泰4) 時の右大臣であった菅原道真は、 藤原氏の陰謀により無実の罪に問われ、 大宰権帥に左遷させられてしまします。 そして都を離れる日が来ます。
幼い頃より親しんできた自宅の梅の木に、
東風(こち)吹かば匂ひおこせよ梅の花 あるじなしとて春なわすれそ
と詠み、都を後にします。
すると主を想った梅が、一夜のうちに大宰府の道真の元へ 飛んで来たといわれています。
明日は天神茶会です。
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2月23日 官兵衛 茶の湯政道
ご機嫌よろしゅうございます。
本日大河ドラマ「軍師官兵衛」です。
桶狭間の戦いで今川義元を破った織田信長は美濃を滅ぼし、
永禄十一年(1568年)足利義昭を奉じて上洛しました。
三好三人衆を追い払って義昭を15代将軍の座に付け
政治の実権を握った信長は、名物茶道具の召し上げ
「名物狩り」を行います。
そして茶道具を、武功を立てた武将に分け与え
知行の代わりの褒賞としたのです。
土地には限りがあるので、茶道具に土地と
同様の価値を与えたところが信長の斬新さです。
また茶の湯を許可制にすることに
よって茶の湯を武将のステイタスにしたてあげ、
政治に利用していきます。
信長の武将たちは城一国よりも茶道具を望んだほどで
有名なのは滝川一益です。
彼はのちに、東地方の信長軍総大将となる出世を
しますが、領地より望んでいた小茄子をもらえず、
手紙のなかで「茶の湯の冥加は尽き候」
となげいています。
【告知】
2月15日に御家元がご出演なさった
福岡ラジオ
『めさーじゅブランチ 』の
放送内容が以下のURLでお聞きになれます。
http://contents.nasse.com/fuku_special/brunch/files/20140215/weekend03.php
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2月22日 光琳茶会
ご機嫌よろしゅうございます。
本日と明日、二日間に渡り
熱海MOA美術館で光琳茶会が開かれます。
この美術館には光琳屋敷と呼ばれる建物があります。
これは重要文化財である小西家文書(文化庁蔵)
の中に含まれる、光琳筆の図面や大工仕様帖等
の資料を基にして
MOA美術館内に復元された建物です。
ここで光琳が晩年「紅白梅図屏風」
を描いたといわれています。
この「紅白梅図屏風」は国宝に指定されており
毎年2月の期間のみ、
ここMOA美術館で観ることができます。
【告知】
福岡中洲大洋
大好評につき
映画 父は家元の上映が3月7日まで
延長が決まりました。
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