空也

2013-11-13 UP

皆様ご機嫌よろしゅうございます。

本日は空也上人が東国教化のために寺を出立した日であり、忌日とされています。

京都空也堂では、11月の第2日曜に空也上人を偲んで法要が営まれます。

 

≪茶道具:空也≫

【中興名物「空也」後窯・新兵衛作茶入】

瓢箪茶入である空也は、その形から念仏僧・空也上人の念仏踊りに因んで、遠州がその銘を付けました。

というのも、空也上人の念仏踊りは、瓢(ひさご)を叩いて唱えながら市中を徘徊することで知られ、そのことが由来となっているのです。

注目されるのは、底の釉裾から土見へかけて文字が彫られていることで、その内容は「早く御やき 頼入申候 有」とあり、恐らく唐物屋・有来新兵衛がその焼成を急がせるべく彫り込んだものと見られます。

挽家、内箱書付共に遠州筆で、仕覆は鎌倉間道、鷹羽切の二つが添っています。