「東海道旅日記」関の地蔵
2020-8-14 UP
地蔵顔した遊女の客引きの様子が軽快に描かれていた関の宿。
こちらは交通の要衝であり、古代三関の一つ「鈴鹿関」が置かれていた地で、
東海道47番目の宿場町として栄え、現在でもその歴史的町並みを残す唯一の宿場です。
なぜ地蔵顔した遊女が登場したかといますと…
ここには最古の地蔵菩薩で知られる地蔵院があります。
天平13(741)年、諸国に流行した天然痘から人々を救うため、
奈良東大寺の僧行基によってこの地に、地蔵菩薩を安置したと伝えられ、
東海道を旅する人々の信仰を集めました。
また、このお地蔵さんは、一休和尚が東海道を旅していた際に開眼供養されたというお話があります。