東海道旅日記「下りの記」10月14日 田中城
2021-12-3 UP
14日
現在の藤枝あたりに築かれた田中城の城主・松平忠晴に
手紙を送った遠州公。
田中城は、湿地を利用して同心円状に4重の
堀を配した珍しい城郭です。
そして、徳川家康が鷹狩りのために
良く出かけた先が、駿府に近いこの田中城でした。
『徳川実録』には、鷹狩のため田中城に滞在中の家康のもとを
京の豪商だった茶屋四郎次郎が訪問。
その際に京で流行っている料理の話を聞き、実際に調理させました。
日頃節制心がけている家康にしては珍しく
大鯛2枚・甘鯛(興津鯛)3枚をごま油であげ、
にんにくをすりかけたものを機嫌よく、
いつもより多く食べ、腹痛と食あたりに。
これが亡くなった原因ともいわれていましたが、実際の死因は
胃がんという説が有力です。