東海道旅日記「下りの記」 関宿

2021-5-28 UP

関の里に到着した際には、供の者の歌として

風邪の咳と関の里のせき、

亀山の里と鼻をかめとをかけて、

風ふけば みなかち人はせきいでて

ゆくゆく鼻を 亀山のさと

と狂歌を詠んで笑い興じたとあり、

旅情をなぐさめています。

早朝に水口の宿から出発し、

約41キロ弱の道のりを進み、庄野の里に到着。

日の短い頃ですから、なるべく先を急ぐために

足早に進んでいます。

関宿には、参勤交代や伊勢参りの人々で

にぎわった町並みが残されていて、

当時の人々の暮らしが伺えます。